アコギ初心者にとって、簡単なようで意外とハードルが高いフィンガーピッキング。奏者のクセが出やすい奏法でもあるので、自己流で済ませてしまい、基本的な部分を見落としているケースも多いのでは?
そこで井草聖二をアカデミーの校長に迎え、極意をイチから教えてもらおう。
今回はギャロッピングの発展編。校長のアレンジによる結束バンド「星座になれたら」(アニメ“ぼっち・ざ・ろっく!”より)に挑戦だ!
なお本連載はアコースティック・ギター・マガジンVol.97の抜粋となっている。誌面には指使いも記した「星座になれたら」のアレンジ譜面、奏法の写真解説も掲載。以下の動画と合わせてチェックしていただきたい。
井草聖二による解説動画
【初級】バンジョーロール
バンジョーロールとは、おもにバンジョーで使用されるテクニックですが、ギターでもよく使用されます。特にカントリーやブルーグラス系のギター演奏では、必須のテクニックとなっています。
複数の弦を高速でアルペジオすることでリズミカルな効果を生み出します。ギターでは高音弦中心のアルペジオを指すことが多いです。ギャロッピングと近い指の動きになりますが、低音弦はミュートせずに弾きます。すべての弦がなるべく均一の音量になるように気をつけましょう。
【中級】ギャロッピングの発展テクニック
ギャロッピング中のハンマリング、プリング
これはより表情豊かな伴奏を作り出す手法です。ハンマリング・プリングと同時に親指で低音弦を弾く部分が非常に混乱しやすいポイントです。
1小節目の1拍目は低音と同時に高音弦もピッキングしそのあとにハンマリングという動作ですが、3拍目は2拍目ウラで1〜2弦をピッキングしプリングで離したと同時に低音弦をピッキング。2小節目の4拍目も同じ動きになります。
高速ギャロッピング
簡単なコードで高速ギャロッピングに挑戦しましょう。BPM=150以上を目標に。このテンポになるとサムピックは必須になってきます。ポイントはリキまないことです。特に右手親指は数小節で疲れてしまいリズムが保てなくなります。
もうひとつ大切なポイントは、右手のギャロッピングの動作は何も考えなくても自動的に弾けるくらいまで体に染み込ませておくことです。
サムピックの付け方と弾く位置はこのように。
右手はリキまずラクに構えることが重要。
【上級】「星座になれたら」にチャレンジ
最後は、今回のまとめとして「星座になれたら」にチャレンジだ。
井草校長によるアレンジ譜面と解説文は、発売中の雑誌『アコースティック・ギター・マガジンVol.97』に掲載されているので、そちらを参照してもらいたい。