「マリーゴールド」について
一度聴いただけで耳に残るメロディと、柔らかい歌声がマッチし、幅広い世代から大きな支持を集め、数々の記録を打ち出した楽曲「マリーゴールド」。
この曲のAメロやサビで使われているのが“カノン進行”だ。
「マリーゴールド」のサビのコード進行はこちら!
サビでBm7が入る部分を除いて、Aメロとサビはカノン進行。Bメロのコード進行は異なっているが、この楽曲の8割がカノン進行と言ってもいい曲だ。
ヒット曲の定番! カノン進行とは
このカノン進行とは、ヒット曲の定番となっているコード進行のひとつ。“カノン”は、ドイツのバロック期の作曲家、ヨハン・パッヘルベルが作った曲「カノン(パッヘルベルのカノン)」が由来だ。300年以上も前の曲が現代の音楽にも影響を与え、そのコード進行が使用され続けているのだからまさに名曲と言える。
カノン進行のポイント
カノン進行の特徴は、明るくメジャー感の強いニュアンス。アップ・テンポにすれば前向きで元気の出る歌詞にハマり、バラードの場合は希望を持てる中にもほんのり切なさが見え隠れする、日本人が大好きなテイストにもなる。
コード進行をキーCで説明すると、C(Ⅰ)→G(Ⅴ)→Am(Ⅵm)→Em(Ⅲm)→F(Ⅳ)→C→F→Gというパターンになっている。
簡単なコードばかりなので難なく演奏できると思うが、実際に音を出すと、あの曲に似てるな?など、パッと何かの曲が思い浮かぶほど一般化している。
ちなみに各コードを1小節ずつ当てはめて進めると全体が8小節、2拍ずつ当てはめると全体で4小節のパターンができ上がる。このパターンでいくらでも演奏をくり返すことができることから、“循環コード”とも呼ばれる進行のひとつ。さらにカノン進行は、サビに持ってきてもいいし、Aメロやイントロなどセクションを選ばず万能に使用できるので便利だ。
「マリーゴールド」でのアプローチ
再び「マリーゴールド」の譜面を見てみよう。譜面でわかるようにカノン進行が使われているが、それだけではなくベース・ラインを下降させていくパターンも多く見られる。一部にオン・コード(基本となるコードに別のベース音を用いる)が使われているため、コードが流れるようにつながっていくのが特徴だ。この工夫が、本曲が多くの人の耳をとらえて離さない理由のひとつとなっている。
いかがだろうか。ぜひアコースティック・ギターを手に「マリーゴールド」を弾き語り、カノン進行の魅力を体感してもらいたい。
『AIMYON BEST ALBUM -唇を追え!-』
ワーナー WPCL-13793/5(通常盤/CD3枚組)
2026年9月9日発売
以下にカノン進行が使われている他の曲も紹介しているにで、合わせてチェックしてみよう。
カノン進行が使われているおもな名曲
- 「チェリー」スピッツ
- 「負けないで」ZARD
- 「愛は勝つ」KAN
- 「さくらんぼ」大塚 愛
ほか
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誌面ではさらに詳しく解説しています。ぜひ『アコースティック・ギター・マガジン2021年12月号 Vol.90』をご覧ください!

















