長時間の“ながら練習”はNG|アコギ上達100の裏ワザ:第98回

アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!


手クセを広げるには
➡自分にカリキュラムを課せ

テレビを見ながら音に合わせてアドリブをする──これは練習になります。が、何も考えないで、ただ手クセだけで弾いているのでは、長時間かけて準備運動をしていることにしかなりません。それで“2時間練習した”と言っても嘘になります。

いや、それどころか、同じものしか弾かない“ながら弾き”は、手クセのフレーズを固定&限定してしまい、かえってマイナスになります。極端な話、それなら触らないほうがマシかもしれません。“ながら弾き”は、上達を遅らせる悪い習慣です。

もちろん、準備運動は必要です。しかし、5分もすれば十分。本当の練習は5分後からです。ダイエットの運動が、始めて20分後からしか脂肪を燃焼しないのと似ています。5分を過ぎたら“ながら弾き”は一切止めて、自分に課したカリキュラムを実行しましょう。

教則本の譜例でも、CDのコピーでも構いません。必ず何かしらの意識を持って練習することが大切です。1週間後に、“今週はここまでやったぞ”と思える練習を。

イラスト
アコギ上達100の裏ワザ

著者プロフィール

いちむらまさき

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

著作に『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)など。

◎公式サイト:https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki

SNSでシェアする

アコースティック・ギター・マガジン

バックナンバー一覧へ