Key(キー)って何? 転調、調号とは?

コード進行や音楽理論を学ぶうえでは、Key(キー)とは何かを理解しておきたい。今回は、Keyの役割や意味、転調や調号などのKeyに関わる知識を学んでいこう。

文=関口真一郎
※本記事は書籍『アコースティック・ギターの全知識』より一部抜粋/再編集したものです。

Keyとは何か

Key(キー)とは調(ちょう)のことで、その曲やパートの基盤となっているスケール(音階)とほぼ同義となる。

Keyにはメジャーとマイナーがあり、例えばKey=Cの曲ならCDEFGAB(ドレミファソラシ)のCメジャー・スケール、Key=CmならCDE♭FGA♭B♭(ドレミ♭ファソラ♭シ♭)のCマイナー・スケールが基盤となっている。

転調について

転調(てんちょう)はそのkeyが曲中で変わること。カラオケのコントローラーで、+1、+2、-1、-2と書かれたボタンと同じで、全体的に音がシフトする。

例えばKey=Cの曲で、途中からKey=Dに変わったとすると、その軸となる音の並びがCDEFGAB(ドレミファソラシ)のCメジャー・スケールから、DEF♯GABC♯(レミファ♯ソラシド♯)のDメジャー・スケールに切り替わったことを意味する。

転調のイメージ
図1:転調のイメージ

調号について

では、その曲のkeyはどうすればわかるのか。その判別方法としては、その曲を聴いている時に、一番安定しているなと思えるコードのルート音がkeyの主音になっていることが多い。そして、その曲が明るい印象ならメジャー・キー、暗い印象ならマイナー・キーとなる。

おおざっぱな書き方になったが、もし、その曲がすでに五線譜で書かれているなら、譜面の先頭を見てみよう。

ト音記号の横に♯や♭が何個か付いているはずだが(何も付いていない時はKey=CかKey=Am)、これが調号(ちょうごう)と呼ばれるもの。その♯や♭の数がkeyを表わしている(図2)。

調号
図2:五線譜の調号

アコースティック・ギターに特化した内容のため、これ以上は省略するが、五線譜にはKeyが示されていることがわかればOKだ。

『アコースティック・ギターの全知識』

『アコースティック・ギターの全知識』

本記事は書籍『アコースティック・ギターの全知識』の内容を一部抜粋/再編集したものです。本書は、アコギの構造や関連機材、音楽理論などの基礎知識から、SNSでの活動方法などまで、さまざまな情報を網羅した1冊です。

定価2,420円(税込)
発売日2024.12.20
品種書籍
仕様A5判 / 192ページ
ISBN9784845641895

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