最新のテクノロジーも利用する|アコギ上達100の裏ワザ:第96回

アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!


練習方法に広がりを持たせるには
➡自分の姿勢を決め付けないこと

今や世の中はデジタルだらけ。デジタルを完全に否定することはできない時代に入りました。もちろん、アナログの良さを愛していても構いません。しかし、ギターにもデジタルの助けを借りて成り立つ面があります。デジタル・サウンドの好き嫌いは自由ですが、インターネットで情報を得ることや、機械と一緒に練習すること、機械で音を保存することなども否定してしまっては、単なる頑固者です。

昨今では、録音機材もメトロノームも、多くの製品がデジタル製です。“俺はアナログ人間だから”と、新しいことにチャレンジしようとしない人は、練習に対する姿勢も弱くなりがちということです。自分を“俺はこうだ”と決め付けないことーそれが“俺はもっと上達する”という目標への第一歩です。

僕の場合は、パソコンの音楽プレーヤーに練習中の音源を保存しています。これがあるだけでも、練習しようという気になれます。

音楽仕事には“Digital Performer”というDAWソフトを使用しており、自宅でレコーディングに接することで、演奏能力をアップさせます。また、自分の録音したプレイが、リズムに対してちゃんと弾けているかどうかを視覚で確認しています。

DAWソフト“Digital Performer”
DAWソフト“Digital Performer”(※編注:スクリーンショットは2007年当時のものです)

音源のスピードを落として再生できるソフト“Transcribe!”は、コピーにも役立ちます。また、自分のプレイを半速で聴いたり、本来のスピードと比べてみることで、プレイの詳細を知り、複雑過ぎない表現を目指すことにもつながります。

音源再生ソフト“Transcribe!”
音源再生ソフト“Transcribe!”

これらは僕の使っているソフトですが、ほかにもいろいろな種類がありますので自分の気に入るものを見つけてみてください。

ちなみに、“YouTube”をはじめとする動画配信サイトでは、有名アーティストの映像が見られるため、お金をかけずにギターを学ぶことができます。その際、単にギターばっかりを見るのではなく、“drum groove”などのキーワードでドラム演奏の動画を検索し、その動画とセッションしたりすることも上達の秘訣です。

アコギ上達100の裏ワザ

著者プロフィール

いちむらまさき

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

著作に『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)など。

◎公式サイト:https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki

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