アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!
文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
※本記事は『アコギ上達100の裏ワザ』(小社刊)の内容を転載したものです。
練習方法に広がりを持たせるには
➡自分の姿勢を決め付けないこと
今や世の中はデジタルだらけ。デジタルを完全に否定することはできない時代に入りました。もちろん、アナログの良さを愛していても構いません。しかし、ギターにもデジタルの助けを借りて成り立つ面があります。デジタル・サウンドの好き嫌いは自由ですが、インターネットで情報を得ることや、機械と一緒に練習すること、機械で音を保存することなども否定してしまっては、単なる頑固者です。
昨今では、録音機材もメトロノームも、多くの製品がデジタル製です。“俺はアナログ人間だから”と、新しいことにチャレンジしようとしない人は、練習に対する姿勢も弱くなりがちということです。自分を“俺はこうだ”と決め付けないことーそれが“俺はもっと上達する”という目標への第一歩です。
僕の場合は、パソコンの音楽プレーヤーに練習中の音源を保存しています。これがあるだけでも、練習しようという気になれます。
音楽仕事には“Digital Performer”というDAWソフトを使用しており、自宅でレコーディングに接することで、演奏能力をアップさせます。また、自分の録音したプレイが、リズムに対してちゃんと弾けているかどうかを視覚で確認しています。
音源のスピードを落として再生できるソフト“Transcribe!”は、コピーにも役立ちます。また、自分のプレイを半速で聴いたり、本来のスピードと比べてみることで、プレイの詳細を知り、複雑過ぎない表現を目指すことにもつながります。
これらは僕の使っているソフトですが、ほかにもいろいろな種類がありますので自分の気に入るものを見つけてみてください。
ちなみに、“YouTube”をはじめとする動画配信サイトでは、有名アーティストの映像が見られるため、お金をかけずにギターを学ぶことができます。その際、単にギターばっかりを見るのではなく、“drum groove”などのキーワードでドラム演奏の動画を検索し、その動画とセッションしたりすることも上達の秘訣です。
