2社の特徴を生かしたギター製作
イーストマン/ボジョアのデモンストレーションには、フィンガースタイリスト矢後憲太と、イーストマン/ボジョアの国内代理店を務めるS.I.E.猪狩滋彦氏と西村周大氏が登壇した。
ハイクオリティ/ハイコストパフォーマンスで話題のイーストマンと、デイナ・ボジョア氏主宰のボジョア・ギターズによる提携関係が開始してから今年で約7年。その結びつきは年々強まりを高めており、今回は、そんな彼らの深い関係性によって生まれた4本のギターの魅力に迫った。
最初に取り上げたのは、ボジョアのフラッグシップ・モデル=Soloistを土台としながら、イーストマンの中国工場で完全生産することで製作コストを抑え、35万円という破格のコスト・パフォーマンスを実現した“Downeast Series”のOMC Soloist。
矢後は本器を鳴らすと“トップにトリファイド・シトカ・スプルースが使われているからか、からっとしたビンテージ・ライクな音がしますね”とコメント。また普段から愛用するオリジナルのボジョアSoloistと比較し、“あらゆるニーズに合う1本じゃないかと思います”と語った。
続いて登場したのは、ボジョア工房で表板を完成させ、イーストマン工場にて組み立てられた“Touchstone Series”のOMC JAPAN SPECIAL Soloist。トップにルッツ・スプルース、サイド&バックにマダガスカル・ローズウッドが採用された1本で、矢後はそのサウンドを鳴らすと、“これはオリジナルのSoloistに音がすごく近いです。Soloistの世界観にすぐに入り込めますね”とコメントした。
3本目はワタナベ楽器店のカスタム・オーダー品で、デイナ氏が手がけた“Custom Series”のOMC Soloist。トップに吉野杉を用いて作られた1本で、ヘッドには可愛らしい桜柄のインレイが施されている。“やわらかさや繊細さを感じます。吉野杉ってけっこう音が飛ぶんですね”と矢後は驚いた表情を見せていた。
最後に登場したのは、こちらもデイナ氏による“Custom Series”のOMSC(Japanese Cedar&Maple)。トップに吉野杉、そしてサイド&バックに水目という和材が採用された1本で、デイナ氏にとってもサイド&バックに和材を取り入れるのは初挑戦だったという。
デイナ氏は2025年の初来日の際、クラシック・ギター製作家/河野ギター製作所の君島聡氏と出会い、そこで受けたインスピレーションから“和材を使ったギターを作りたい”と思ったそう。そのサウンドについて矢後は、“重いような、軽いような……絶妙な1本です。ほっとひと息つくのに良い相棒ですね”と語った。
ラストは矢後による希望で“Touchstone Series”のOMC JAPAN SPECIAL Soloistで矢後のオリジナル曲「Remember」をプレイし、ステージを締めくくった。
試奏ラインナップ














