個性の異なるふたつのコレクション
サウンドメッセ初日となる5月16日、リットーミュージック・ステージで行なわれた最初のイベントは“テイラー Next Generation 徹底解説”。
ステージにはテイラー・ギターズ・ジャパンのアンディ・ランド氏とブランド・アンバサダーの虎岩正樹氏が登場。2026年1月に仕様を刷新し、Standard Collectionから生まれ変わった“Next Generation”、そして2025年のNAMM Showで発表されたGold Label Collectionについて、細部に渡りそのポテンシャルが解説された。
最初のテーマは、“Next Generation”に施されたリニューアル・ポイント=“ABC Treatment”について。“ABC Treatment”とは、マイナー・チェンジされた3つの頭文字から取ったもので、“A”は弦を張ったままレンチひとつで弦高を変えられる“Action Control Neck Joint”、“B”は従来のVクラス・ブレイシングにスキャロップド加工を施した新設計の“Bracing(Scalloped V-Class)”、そして“C”はテイラーの新たなPUシステム“Claria Pickup System”。これらの改善の理由や特徴がつぶさに明らかになっていく。
続いて登場したのは、Gold Label Collection。本コレクションは、テイラーのマスター・ビルダー/アンディ・パワーズ氏によって設計された新作。このうちステージに登場したモデル714eは、シトカ・スプルース・トップにインディアン・ローズウッド・サイド&バックというボディ材構成やボディ・シェイプ/サイズは前出のNext Generation の814ceとほとんど変わらないものの、Vクラス・ブレイシングにファン・ブレイシングを組み合わせたVファン・ブレイシングが採用されていることで、“まったく異なるサウンド”となっているそう。
これらふたつのコレクションの違いを探るべく、まずアンディ氏はNext Generationの814ceをプレイ。温かみのある低音と艶やかな高音が特徴的なサウンドが会場に響いた。続いてアンディ氏はGold Label Collectionの814ceを手に取り、先ほどと同様のフレーズを鳴らすと、粒立ちを感じさせるトラッドなサウンドが鳴る。アンディ氏の“まったく違う音ですよね?”という問いかけに、観客らも思わずうなづく。
続いて、新設計された“Claria Pickup System”の使い方を実演で披露。本システムには“ボリューム”に加えて“ミッド・コンター”、“トーン”というふたつのEQコントロールが搭載されており、シチュエーションやプレイ・スタイルに合わせて直感的に好みのセッティングを行なえるのもうれしいポイントだ。
ラストは今回のサウンドメッセで初公開となった、“ABC Treatment”を備えた Next Generationのグランド・コンサート・サイズの812ceが登場し、虎岩氏が812ce、アンディ氏は同コレクションの814ceを手に取ってデュオ・プレイを披露。ふたりによるセッションでステージは幕を下ろした。

















