聴く人をハッとさせるタッピング・ハーモニックス『誰でも弾ける!松井祐貴式ハイテク・ソロ・ギター』第11回

“タッピング・ハーモニックス”にチャレンジ!

タッピング・ハーモニックスは、12フレットや19フレットなどハーモニックス・ポイントを右手で叩いて無理やりハーモニックスを出す奏法。オープン・チューニングを使用時に頻繁に用いられるイメージの奏法だけど、ノーマル・チューニングでも使用可能。

使いどころが難しい奏法ではあるけど、楽曲のココ! というところに追加すると、聴く人をハッとさせるアクセントを与えることができる奏法だよ!

それではタッピング・ハーモニックスにチャレンジしてみよう!

【BASIC】

BASIC譜例
左の数字は押弦するフレット番号。◇の中の数字が右手の指で叩くフレット数を表している

まずは右手の中指、または人差指で12フレット、19フレットをそれぞれ叩いて鳴らしてみよう。指をピンとまっすぐに伸ばし、腕の動きと手首のスナップを使って指定フレットのバー真上を叩こう(写真①)。

写真1
写真① 指定フレットのバーの真上をタッピング

叩いたあとは弦に触れたままだとハーモニックス音が綺麗に響かないため、叩いたあと指を弦から離れるよう意識しよう(写真②)。手全体が力み過ぎていると綺麗なハーモニックスが出ないので、できる限り脱力して、軽くはたくように叩こう!

写真2
写真② タッピング後は弦に触れたままにしない!

【STEP-UP】

STEP-UP譜例
アルペジオの中でタッピング・ハーモニックスを使ってみよう

アルペジオの中でタッピング・ハーモニックスを使う場合は、直前の音をピッキングすると同時に、必要な動きの準備を始めよう(写真③)。

写真3
写真③ 4弦をピッキングしたと同時に叩く準備

ノーマル・チューニングでコードを押弦しながらタッピング・ハーモニックスをする場合は、記譜上は12フレットのタッピングだが、押弦しているそれぞれの音から12フレット先でCの形を意識した角度でタッピングすると、コードの響きそのままにハーモニックスが鳴らせるよ(写真④)!

写真4
写真④ Cコードを押弦した位置をイメージして斜めにタッピング

POINT

今回のまとめ

最初のうちは叩くことに意識をし過ぎて右手に不要な力が入ってしまいがちだが、きれいなタッピング・ハーモニックスを出すには脱力が必須! 脱力して何度叩いてもうまく響かない場合は、一度鏡越しに叩く自分を見て、叩いている場所を確認してみよう。

実は自分が思っていた場所より少しずれていたなんていうことも多い。タッピング・ハーモニックスは叩く場所がハーモニックス・ポイントからズレてしまうと実音が多く混ざってしまうため、常に鏡でもチェックしながら練習してみよう。

【課題曲】仰げば尊し

課題曲の譜面は、アコースティック・ギター・マガジン2026年6月号、Vol.108をご覧下さい!

アコースティック・ギター・マガジン 2026年6月号 Vol.108

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松井祐貴

14歳よりギターを始め、独学でギターをパーカッションのように叩き、リズムをくり出しながら同時にコードとメロディを奏でるソロ・ギターの特殊奏法を習得。そのスタイルは動画投稿サイトやSNSで話題となり注目を浴びる。全国でのライブ活動を中心に楽譜制作、ギター講師など多岐に渡り活躍中。

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