アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!
文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
※本記事は『アコギ上達100の裏ワザ』(小社刊)の内容を転載したものです。
プレイが固いと感じたら
➡すべてのピッキングに“遊び”を入れよ
ゴルフのスイングにおいて、腕とクラブは一直線上ではありません。腕を上げているときもボールを打つ瞬間も打ち終わりも、真っすぐな腕に対して、クラブは斜めに付いていって、最後に惰性で斜めになります。
この振り子に対しての惰性によって生まれる余裕は、自動車のブレーキで言う“遊び”の部分に似ています。もし自動車のブレーキに“遊び”がなかったら、踏むたびに体がつんのめってしまうでしょう。ギターのピッキングでも同様に、この“遊び”がないと、カチコチの(固い)プレイになってしまいます。
よって、ストロークでは、腕の振りは直線ではなく、手首が若干、腕に惰性で付いていくように“遊び”を入れるようにしましょう。また、1本弦のピッキングでは、ピックをガチガチに握るのではなく、ともすればピックを飛ばしてしまいそうなくらいにやわらかく握るようにしてください。
それによってピックは、弦に当たった瞬間に、やや斜めになってからピッキングすることになります。一瞬、弦を引っ張って放す感じです。そういうリラックス感があってこそ、きれいな音が鳴るのです。