ゴルフのスイングから学ぶ|アコギ上達100の裏ワザ:第79回

アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!


プレイが固いと感じたら
➡すべてのピッキングに“遊び”を入れよ

ゴルフのスイングにおいて、腕とクラブは一直線上ではありません。腕を上げているときもボールを打つ瞬間も打ち終わりも、真っすぐな腕に対して、クラブは斜めに付いていって、最後に惰性で斜めになります。

この振り子に対しての惰性によって生まれる余裕は、自動車のブレーキで言う“遊び”の部分に似ています。もし自動車のブレーキに“遊び”がなかったら、踏むたびに体がつんのめってしまうでしょう。ギターのピッキングでも同様に、この“遊び”がないと、カチコチの(固い)プレイになってしまいます。

ゴルフのスイング(図)
勢いを作るには“遊び”が大事

よって、ストロークでは、腕の振りは直線ではなく、手首が若干、腕に惰性で付いていくように“遊び”を入れるようにしましょう。また、1本弦のピッキングでは、ピックをガチガチに握るのではなく、ともすればピックを飛ばしてしまいそうなくらいにやわらかく握るようにしてください。

それによってピックは、弦に当たった瞬間に、やや斜めになってからピッキングすることになります。一瞬、弦を引っ張って放す感じです。そういうリラックス感があってこそ、きれいな音が鳴るのです。

アコギ上達100の裏ワザ

著者プロフィール

いちむらまさき

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

著作に『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)など。

◎公式サイト:https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki

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