アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!
文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
※本記事は『アコギ上達100の裏ワザ』(小社刊)の内容を転載したものです。
味のあるストロークをするには
➡単音メロディを加える
メイベル・カーターの作ったプレイの中で、コード弾きの中でメロディを奏でる“カーター・ファミリー・ピッキング”と呼ばれるスタイルがあり、それがブルーグラス音楽に影響を残しました。この奏法は、ピック弾きでも指弾きでも行なえ、歌もののイントロなどに生かされています。
譜例を弾いてみましょう。
単音を強調して、和音はコード・ストロークの気分でプレイしてください。ちなみにメイベルの場合、メロディを親指で弾き、和音は人差指を使用、()内は弾きません。通常のストローク弾きよりもメリハリの利いたサウンドになると共に、単なるバッキングではない、間奏っぽいプレイになります。
この奏法は、多くのカントリー曲、ブルーグラス曲のイントロや間奏で聴くことができます。また、これの発展型はロック界にも存在し、ジェフ・ベック『BBAライヴ』の「ジェフズ・ブギー」の真ん中辺りなどで聴くことができます。
アコギ上達100の裏ワザ