プレイヤー視点で感じるDOUBLE TOPの強み
サウンドメッセ2日目となる5月17日にリットーミュージック・ステージへと登場したのは、クラシック・ギタリストの猪居亜美。
“猪居亜美『クラシック・ギター1本で描く、ロックの世界』発売記念”と題された本ステージでは、猪居のギタリストとしてのキャリアを振り返るとともに、アストリアスのDOUBLE TOPのデモンストレーションが行なわれた。
猪居はステージへ登場すると早速、初の著書『クラシック・ギター1本で描く、ロックの世界』にも掲載されたDOUBLE TOPでLOUDNESSの「CRAZY DOCTOR」を披露。疾走感あふれるギター・リフ、中間部のクラシカルなフレーズなどをクラシック・ギター1本で再現し、会場を惹きつける。
その後、アストリアスギター社長の城戸將太郎氏も登壇し、猪居が“ギター音楽大賞”にてグランプリ受賞した際の写真や、国際的なクラシック・ギター・コンクール、GFAに初出場した際の写真など、この場でしか見られない秘蔵写真とともに、そのキャリアの変遷を辿った。
続いてのテーマは、DOUBLE TOPの内部構造について。本器に採用されている“ダブル・トップ構造”とは、薄い2枚の表板の間にノメックス(NOMEX)と呼ばれる蜂の巣状の中空シートを埋め込むことで、ボディ・トップの強度を保った上で軽量化を図りながら音量を最大化する特殊な仕組み。
猪居は本器の魅力について、“大きな会場ではうしろまで音が聴こえづらかったり、ほかの楽器と合わせた時に負けてしまうこともあるのですが、(このギターは)クラシック・ギターらしい音色を損なわずに、音量を最大限に引き出せるんです”とコメント。
またコンクールの出場経験も踏まえ、“コンクールでは、同じくらいの技量だとしても音量が大きいほうがやっぱり審査員にインパクトを残せるんです。そういうのもあって私はダブル・トップ(構造)のギターを使ってきました”と話した。
続いて猪居がプレイしたのは、ニコロ・パガニーニの「カプリス第24番」。音量の最大化に強みを持つDOUBLE TOPだからこそ表現できる強弱表現は圧巻で、その世界観へと引き込まれた。
演奏を終えると、話題は近年猪居が精力的に取り組む“ロック”な活動について。クラシック楽曲とロック楽曲の両方を披露するコンサート・シリーズ“CLASSIC×ROCK”の開催や、ロック・カバー・アルバムのリリース、また初の著書の刊行など、その活動をふり返った。
クラシック・ギターで、クラシック楽曲だけでなくロック楽曲もプレイする猪居に、DOUBLE TOPとロック・カバーの相性について聞くと、“音量が大きいというのはもちろんありますが、音色がクリアで粒立ちが良いので、音数の多いロック楽曲をプレイする時もきれいに発音できるんです”とコメント。
また城戸氏が“この本の掲載曲で特にDOUBLE TOPと相性の良さそうなのは?”と問いかけると、猪居は冒頭で披露した「CRAZY DOCTOR」の名前を挙げた。
最後はガンズ・アンド・ローゼズの「Sweet Child O’ Mine」をプレイして締めくくり。猪居が奏でるDOUBLE TOPの優しくも力強い音色に会場は包み込まれた。
試奏ラインナップ
ASTURIAS/DOUBLE TOP















