Aoi MichellEのパーカッシブなギター・プレイを生み出す愛器=Taylor 814ce SB

ソロ・ギタリスト=Aoi MichellEの多彩なサウンドが楽しめる最新作『Beat! Beat! Beat!』は、愛器であるTaylorの814ceのみですべてが演奏された。2017年にフィンガースタイルへ転向してから、あらゆるシーンで彼女に寄り添い続ける無二の相棒だ。今回はその詳細について、新作のチューニング・リストとともにご覧いただこう。

取材・撮影=アコースティック・ギター・マガジンWEB

Taylor/814ce SB

Taylor/814ce SB(前面)
Taylor/814ce SB(背面)

あらゆる環境でAoi MichellEを支えてきたタフな相棒

2017年、Aoi MichellEがシンガー・ソングライターからソロ・ギタリストに転向した際に入手したという、Taylorの814ce SB。

シンガー時代から馴染みのあるブランドで、フィンガースタイルを始めるためにローズウッド・ボディのギターを探し、インディアン・ローズウッド・サイド&バックの本器を選んだ。なお、ボディ・トップはシトカ・スプルース。

弦高
弦高はかなり低めに設定されている。写真中央が12フレット位置
トラスロッド
ネックの調整を頻繁にするためトラスロッド・カバーははずしている。調整ナットがヘッド側にあるのも気に入っているそうだ

サウンドの印象については、“最初はピアノのようなサウンドだと思っていましたが、今は、いい意味であまり味が濃くないと思っています。偏った音がしないし、印象がすごく強いわけでもないので、使いやすいです”とのこと。

ピックアップには、SUNRISEのS-2(マグネット)とアンフィニカスタムワークスのR-Zero(コンタクト・ピエゾ)を搭載しており、それらをミックスして出力している。

SUNRISE/S-2(マグネット)
SUNRISE/S-2(マグネット)

また、海外での路上ライブもともに乗り越えた本器のタフさについて、“飛行機での移動にも耐えてくれているし、雨の日に外で弾くこともあるのに、まだトップが割れてないんです”と語ってくれた。

Tuning List

彼女が初めてオープン・チューニングで作ったという「White tiger」はオープンDマイナーで、押尾コータローの「Mission Impossible Theme」のチューニングで展開した「Teriyaki Funk」は“C#-G#-C#-F#-C#-E”と、新作『Beat! Beat! Beat』では多彩な変則チューニングが使用されている。

楽曲ごとのチューニングを一覧はこちら。

White tigerD-A-D-F-A-D
Make a Splash!D-A-D-G-A-D
Teriyaki FunkC#-G#-C#-F#-C#-E
AdventureD-A-D-F-A-D
No time to cryD-F-C-F-A-D
Back and forthD-G-C-F-A-D
Fire2024D-G-C-F-A-D
Journey2024C-F-C-F-A-D

公演情報

okapiとAoi MichelEダブルレコ発Live
2024年11月24日(日)/東京・錦糸町rebirth
  18:00開場/18:30開演
前売券:4000円 当日券:4500円
スペシャルゲスト:伊藤詩織

Aoi MichelE ワンマンライブ“MichelE Party 2025”
2025年1月23日(木)/東京・Jazz Dining B-flat
  18:00開場/19:00開演
チャージ:3,850円(税込)+1ドリンク&1フード

https://aboutme.style/aoimichelle

『Beat! Beat! Beat!』Aoi MichellE

Aoi MichellE/2024年9月24日リリース

Track List

  1. White tiger
  2. Make a Splash!
  3. Teriyaki Funk
  4. Adventure
  5. No time to cry
  6. Back and forth
  7. Fire2024
  8. Journey2024

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