コンプレッサー その1 『おひとり様ギタリストのための音楽制作入門』by 関口シンゴ 第23回

文=関口シンゴ イラスト=山本蛸

イメージでとらえるコンプレッサー

本連載第19回”覚えておきたい重要なプラグイン”で、ふたつめに紹介していたのがコンプレッサー(コンプ)でした。今回は音のダイナミクスを整える、コンプレッサーを見ていきましょう。

コンプは特に初心者の方には音の変化が分かりにくく、使うのがやや難しいプラグインです。

まずコンプの大まかなイメージをつかんでもらうために、例えとして整髪料の”ヘアワックス”を想像してみましょう。

何もつけていないそのままの髪(録ったままのアコギ)から、ワックス(コンプ)を使ってお出かけのために整えたい(アコギの音を整えたい)とします。それにはふた通りの方法があります。

1. 寝グセを直して整える

寝グセでところどころハネてしまっているのはアコギのストロークやカッティングで音がデコボコに飛び出ている状態。音の強弱はあって良いのですが、あまりに強弱差が大き過ぎるところは聴きにくいですよね。”アタック”と呼ばれる音の出だしの部分を抑えてあげることで全体のバランスが整います。

”寝グセ”のイメージ
波形で大きく飛び出しているところが“寝グセ”のイメージ

2. 毛先のニュアンスを残しつつボリュームを整える

髪のボリュームは抑えたいけれど毛先のニュアンスは生かしたい、というパターン。これはアコギの指弾きと似ています。”寝グセ”とは逆でアタックはそのままで、その後のボリュームの膨らみを抑えることでニュアンスを生かしつつ全体のバランスが整うのです。

さて、少しはイメージのお役に立ったでしょうか? コンプは整えるプラグインだと説明しましたが、どちらも”アタック”という音の出だしの部分がキーになっているということです。

まずはこの大まかなイメージを頭に入れて、次回は実際のコンプの各パラメーターを紹介していこうと思います。

「Recollection (Cosmicosmo Remix)」関口シンゴ

Track List

  1. 「Recollection (Cosmicosmo Remix)」

origami PRODUCTIONS/2026年4月8日デジタル・リリース

Profile 関口シンゴ

ギタリスト、コンポーザー、プロデューサー。ソロ・プロジェクトやOvallでの活動に加え、さまざまなアーティストのサポート・ワークやアレンジ、プロデュースを行なっている。自身の最新作は、トラックメイクからギター・レコーディングまでをすべて自宅で行なったインスト作『tender』。

公式HP:https://shingosekiguchi.com/
X:https://x.com/vusik_music
Instagram:https://www.instagram.com/shingo.sekiguchi/
YouTube:https://www.youtube.com/c/ShingoSekiguchi

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