野口五郎の米国レコーディング作品が音楽サブスクリプション・サービス各種で配信開始!

文:編集部 ディスク解説:真鍋新一

野口五郎の“アメリカ4部作”をサブスクで聴こう!

今年でデビュー56周年を迎えた野口五郎。彼が70年代中期、一流のミュージシャンを招いて制作した海外レコーディング作品『GORO IN LOS ANGELES,U.S.A. -北回帰線-』、『GORO IN NEWYORK -異邦人-』、『L.A.EXPRESS ロサンゼルス通信』、『LAST JOKE GORO IN LOS ANGELES’79』の4枚が、Apple MusicやSpotifyなどの音楽サブスクリプション・サービス各種にて配信開始となった。

『GORO IN LOS ANGELES,U.S.A. -北回帰線-』
『GORO IN LOS ANGELES,U.S.A. -北回帰線-』
『GORO IN NEWYORK -異邦人-』
『GORO IN NEWYORK -異邦人-』
『L.A.EXPRESS ロサンゼルス通信』
『L.A.EXPRESS ロサンゼルス通信』
『LAST JOKE GORO IN LOS ANGELES'79』
『LAST JOKE GORO IN LOS ANGELES’79』

さらに、このたびの周年を記念し、1976~79年にアメリカで録音された4部作のベスト・アルバム『GORO IN U.S.A. BEST OF PAST 4YEAR STEPS』がCDと配信でリリースとなっている。

『GORO IN U.S.A. BEST OF PAST 4YEAR STEPS』ジャケット
『GORO IN U.S.A. BEST OF PAST 4YEAR STEPS』

70年代中期の野口五郎といえば、お茶の間のトップ・アイドルとして絶大な人気を博していた頃だ。そんな中にあって、野口は長年夢見ていた本格ミュージシャンとしての道を模索し、LAやニューヨークに渡って現地のプロ・ミュージシャンと4枚のアルバムを制作した(“アメリカ4部作”と呼ばれる)。

従来の歌謡曲路線とは一線を画す洗練されたサウンドを打ち出したこともあってか、当時は賛否が分かれたものの、近年ではシティ・ポップ/ジャパニーズAORの名盤としてリバイバルされ、国内のみならず海外の音楽ファンから高く評価されている。

参加ミュージシャンを列挙すると、ベースはトニー・レヴィンやウィル・リー、ドラマーはリック・マロッタやアンディ・ニューマーク、サックスはデヴィッド・サンボーン、そしてギターはラリー・カールトンにデヴィッド・スピノザ、デヴィッド・T.ウォーカーなど。今では伝説的なトップ・ミュージシャンによる極上の演奏がとことん味わえる。

なお、これらの人選はほぼすべて野口五郎本人が熱望したもの。氏の本気度が伝わってくるだろう。

野口五郎の本格ミュージシャンとしての姿を伝える重要な記録であり、当人も“最も思い入れが深い”と語っているアメリカ4部作。このたびの待望のサブスク化により、より多くのリスナーの耳に届くことだろう。

野口五郎
1976年、LAのララビー・サウンドにて『北回帰線』録音時の1枚(©️オフィス・ジー)

配信が解禁された4枚のアルバムをご紹介!

#1『GORO IN LOS ANGELES,U.S.A. -北回帰線-』

初のアメリカ録音盤。コンサートの音楽監督でもあった東海林修が作編曲を、麻生香太郎が作詞を務め、近年セルフ・カバーもされた人気曲「少女よ」など、壮大な楽曲群で大陸に立つGOROのイメージを描き出している。スタジオはLAのララビー・サウンド。ギターにラリー・カールトンらが参加。

『GORO IN LOS ANGELES,U.S.A. -北回帰線-』
ユニバーサル/1976年

Track List

  1. 紀元0年
  2. 薔薇
  3. 航海日誌
  4. ボトル・レタア
  5. 北回帰線
  6. グッド・ナイト
  7. 少女よ
  8. 狂った地球
  9. 汚さずにいられない
  10. 新宿午前四時
  11. 21世紀箱舟の出帆

#2『GORO IN NEWYORK -異邦人-』

アメリカ録音盤2作目。おもに松本隆(作詞)+筒美京平(編曲・指揮・プロデュース)のコンビが手がけ、作曲には筒美に加えてGORO&HIROSHIも入った、総力戦的な一作。リズム隊はドラムにアンディ・ニューマーク、ベースにウィル・リー、トニー・レヴィンという鉄壁の布陣だ。

『GORO IN NEWYORK -異邦人-』
ユニバーサル/1977年

Track List

  1. 異邦人
  2. 二死満塁の青春
  3. 愛撫
  4. 24時間の恋人
  5. 夕凪海岸
  6. FROM TOKYO TO NEW YORK
  7. 暖流
  8. エアポート・ストーリー
  9. マンハッタン・スクランブル
  10. ドライ・フラワー
  11. 傷心スピード・ウェイ

#3『L.A.EXPRESS ロサンゼルス通信』

再びLAのララビー・サウンドへ飛んだアメリカ録音盤3作目。作編曲・プロデュースは深町純で、GOROも半数の曲で自作を提供、最もメロウなサウンドに仕上がった。ギターのリー・リトナー、デヴィッド・T.ウォーカーに加え、NYからリック・マロッタ(d)、ゲイリー・キング(b)を呼び寄せた東西競演作。

『L.A.EXPRESS ロサンゼルス通信』
ユニバーサル/1978年

Track List

  1. カタログL.A.
  2. グラビアの中から
  3. バイオレンス
  4. メニュー
  5. 明日に向かって撃て
  6. フォクシー・レディー
  7. マギーおばさん
  8. 風になった彼女
  9. クール・キャット

#4『LAST JOKE GORO IN LOS ANGELES’79』

“アメリカ4部作”の完結篇はハリウッド録音。作詞を阿久悠、作曲を筒美京平と佐藤寛が手がけた。編曲に船山基紀も参加し、洋楽と歌謡曲の融合に見事成功。TOTOのデヴィッド・ハンゲイトら旬の若手を起用しつつ、カールトンに加え、スピノザやサンボーンらのNY勢との再競演も叶った。

『LAST JOKE GORO IN LOS ANGELES'79』
ユニバーサル/1979年

Track List

  1. 帰らざる時代
  2. シスコ・ドリーム
  3. 避暑地より
  4. 時にはエトランゼ
  5. 漂いながら揺れながら
  6. ラスト・ジョーク
  7. パラダイス
  8. 最後の楽園
  9. 君こそわが青春

アメリカ4部作のベスト盤がニュー・リリース!

『GORO IN U.S.A. BEST OF PAST 4YEAR STEPS』

このたびの周年を記念して新たに制作された、1976~79年にアメリカで録音された4部作のベスト・アルバム。CDとしてもリリースされた。入門としてぜひ!

『GORO IN U.S.A. BEST OF PAST 4YEAR STEPS』ジャケット
ユニバーサル/2026年

Track List

Disc 1

  1. 紀元0年
  2. 薔薇
  3. ボトル・レタア
  4. 汚さずにいられない
  5. 少女よ
  6. カタログL.A.
  7. 明日に向かって撃て
  8. 風になった彼女
  9. 異邦人

Disc 2

  1. 24時間の恋人
  2. エアポート・ストーリー
  3. マンハッタン・スクランブル
  4. シスコ・ドリーム
  5. パラダイス
  6. 最後の楽園
  7. 女になって出直せよ
  8. 君こそわが青春
  9. 傷心スピード・ウェイ
  10. 21世紀箱舟の出帆

SNSでシェアする

アコースティック・ギター・マガジン

バックナンバー一覧へ