いろいろなマイキング 『おひとり様ギタリストのための音楽制作入門』by 関口シンゴ 第17回

文=関口シンゴ イラスト=山本蛸

自分のマイキングを見つける

何はともあれ、まずはレコーディングができるようになりましたね! ここからプラグインを使って更に音色を作り込んでいくのですが、その前にマイキングについてもう少しだけ詳しく見ていきましょう。

基本のマイキング

僕がよくやっている基本のマイキングは第2回で紹介しました。サウンドホールの高さにマイクを合わせて、ネック寄りに少しずらし、ギターから拳ひとつ分(約10cm)くらいの位置にマイクを設置します。これは音が近めに録れるセッティングで、あとから音作りがしやすいためこのマイキングをよく使っています。

拳3つ分くらいの距離

例えばもう少し空気感や響きのある音にしたければ、マイクの距離を拳ふたつや3つ分くらい離してセットします。こうすると輪郭が緩やかで、部屋で鳴っている感じの音になります。

まずは拳ひとつ分の位置を基準にして、音を聴きながら少しずつマイクの距離を変えていき、好みのポジションを見つけましょう。決まったらそれがあなたのマイキングになります!

ギターから拳3つ分ほど離したマイキング例
ギターから拳3つ分ほど離したマイキング

マイク2本のマイキング

マイクを2本使うことでより細かい音作りができます。例えばダイナミック・マイクで近い音を録り、コンデンサーを遠くにセットして部屋鳴り(アンビエンス)を録る、というセッティングは定番ですね。

ダイナミック・マイクとコンデンサー・マイクを使ったマイキング例
シュアSM57(ダイナミック・マイク)を定位置に、ノイマンU87Ai(コンデンサー・マイク)は少し離れたところで音を拾います

またネック側とボディ側の2箇所でステレオに録音すると更に臨場感のある音が録れます。いろんなマイキングが考えられるのでとても奥深い世界です。

ただマイク2本で録ると“位相の問題”というのが出てくるので、最初はマイク1本で自分の好きな音を見つけるのがいいと思います(位相については今後別の回で説明します)。

「Mystic (TiMT Remix)」関口シンゴ

Track List

  1. 「Mystic (TiMT Remix)」

origami PRODUCTIONS/2025年12月17日デジタル・リリース

Profile 関口シンゴ

ギタリスト、コンポーザー、プロデューサー。ソロ・プロジェクトやOvallでの活動に加え、さまざまなアーティストのサポート・ワークやアレンジ、プロデュースを行なっている。自身の最新作は、トラックメイクからギター・レコーディングまでをすべて自宅で行なったインスト作『tender』。

公式HP:https://shingosekiguchi.com/
X:https://x.com/vusik_music
Instagram:https://www.instagram.com/shingo.sekiguchi/
YouTube:https://www.youtube.com/c/ShingoSekiguchi

SNSでシェアする

アコースティック・ギター・マガジン

バックナンバー一覧へ