ライブでの機材セッティング

ライブをする際のアコースティック・ギターまわりの機材セッテイングはさまざまなパターンがある。ここでいくつかの例を見ながら、自分に合ったセッティング方法を見つけてみよう。

文=関口真一郎
※本記事は書籍『アコースティック・ギターの全知識』より一部抜粋/再編集したものです。


さまざまなライブ・セッティング例

D.I.を通してPA卓につなぐ

エレアコのライブ・セッティングとしては最も一般的な方法。ギター・ケーブルをD.I.のインプットにつなぎ、そのD.I.からの信号をPA卓に流して、会場のメインスピーカーから音を出す。

PA側で音量や音色のコントロールがしやすく、ステージでも動きやすいので、広めの会場やバンド・スタイルでエレアコを使うには定番の方法(図1)。

ライブ・セッティングの例
図1:弾き語りライブをする時の超シンプルなライブ・セッティング図


ギターの前にマイクを立てる

ギターの前にマイクを立てるだけのシンプルなセッティング。ギター本体からの位置や距離によって、空気感や音色が異なってくる。

立つ位置、座る位置だけでなく、ギターのかまえも固定され、ハウリングも起こしやすくなるが、生鳴りの音色にこだわる人で、小さな会場で弾き語りをするなら試してみたい。

エレアコ用アンプにつなぐ

最近ではエレアコ用アンプのラインナップも増えてきている。アンプを使うとサウンドチェックがスムーズで、会場のPAごとの音色の違いに悩むことがない。

手元で音量や音色をコントロールできるのも大きなメリットだ。キャビネットからの出音がギターの鳴りも増幅させるので、ダイナミックなサウンドにもなりやすい。

その反面、ハウリングしやすい面もあり、運搬の苦労もある。

複合技

それぞれの機材やピックアップの特性を生かした複合技。

ピエゾ・ピックアップの音は一般にタイトかつ硬質なので、ギターの前に立てたマイクの音を足して音を柔らかくしてみたり、ピエゾ・ピックアップとマグネティック・ピックアップの出力をブレンドさせてみるなど、さまざまな方法が考えられる。

複数のピックアップを搭載し、それを内蔵のプリアンプでブレンドすることのできるデュアルタイプのピックアップもある。

『アコースティック・ギターの全知識』

『アコースティック・ギターの全知識』

本記事は書籍『アコースティック・ギターの全知識』の内容を一部抜粋/再編集したものです。本書は、アコギの構造や関連機材、音楽理論などの基礎知識から、SNSでの活動方法などまで、さまざまな情報を網羅した1冊です。

定価2,420円(税込)
発売日2024.12.20
品種書籍
仕様A5判 / 192ページ
ISBN9784845641895

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