ギターのチューニングのやり方|アコギ初心者のためのゼロチャレ!:第6回

“これさえ知っていればアコースティック・ギターがプレイできる”というノウハウを、取り組みやすい順に紹介する『ゼロからチャレンジ! アコギ』。今回はチューニングのやり方を紹介します。


チューニングに挑戦!

“チューニング”とは、各弦の音を決められた高さに合わせる作業です。音が合っていないと、せっかくの演奏も台ナシになってしまう、とても重要な行程です。慣れるまで、ゆっくりトライしていきましょう。

各弦の名前と音の高さ

レギュラー・チューニング

ギターの6本の弦は、細いほうから順に<1弦・2弦・3弦・4弦・5弦・6弦>と数えていきます。また、それぞれの弦には決められた音の高さがあり、チューニングでは弦の張りを調節してそれらの音に合わせていきます。

チューニングに向けた大切な知識なので、下の図で確認して下さい!

レギュラーチューニング

6弦5弦4弦3弦2弦1弦
ミ(E)ラ(A)レ(D)ソ(G)シ(B)ミ(E)
音が低い音が高い

最も一般的な“レギュラー・チューニング”では、各弦の音の高さを左の表のとおりに合わせます。

音の呼び方

ギターの世界では、音の名前を“ドレミ……”ではなく“CDE……”とアルファベットを使って呼びます。
徐々に馴染んでくるものなので、無理せず少しずつ覚えていきましょう。

ファ
CDEFGAB

ペグを回して音の高さを変えてみよう

ペグの回し方

音の高さは、ヘッドに付いているペグを回すことで変わります。

ペグをしめて弦の張りを強くすると“音は高く”なり、ペグをゆるめて張りを弱くすると“音は低く”なります。まずはギターを鳴らしながらペグを回して、音の高さがどう変化するかチェックしてみましょう。

チューニングのフォーム

チューニングのフォーム

演奏時と同じようにギターを構え、右手で弦を鳴らし、左手でペグを回してみましょう。こうすると、効率良くチューニングをすることができます。

Hint! ペグを回す向きに注意!

ほとんどのアコースティック・ギターのペグは、左右に3つずつ付いています。そのため、<1〜3弦>と<4〜6弦>では、回す向きが逆になります。気をつけましょう!

ペグを回す向きに注意

チューナーの準備

マイク機能付きチューナー、クリップ式チューナー

生楽器のアコースティック・ギターでは、マイク機能の付いたチューナーか、クリップ式のチューナーを使います。

マイク機能付きチューナーでは、鳴らした音がマイクで拾えるように、なるべく近くでスタンバイしましょう。クリップ式チューナーは、ヘッドの上部などにセットして使います。

チューナーの見方

音が低い(♭)場合:弦をしめ音、音を上げる
音が高い(♯)場合:弦をゆるめ、音を下げる
音が低い(♭)場合:弦をしめ音、音を上げる
音が高い(♯)場合:弦をゆるめ、音を下げる

チューナーは、“鳴っている音に反応して、その音の高さを針で示す”機材です。チューナーで設定した弦の音と、実際に鳴らした弦の音が合っていれば、メーターの針は中央を指します。目標の音よりも低ければ針は左側に、高ければ針は右側に傾きます。チューニングでは、針が正しい音である中央で止まるように、ペグを回して音の高さを調整していきます。

※詳しい操作方法は、各機種ごとの説明書で確認して下さい。

Hint! チューナーの選び方

楽器店には千円台から数万円のものまで、たくさんのチューナーがありますが、基本機能はどのモデルも同じです。近年は、小さくて演奏のジャマにならないクリップ式が人気です。

クリップ式のチューナー

6弦からチューニングをしてみよう

6弦から1本ずつ鳴らし、音を確認する
  1. 6弦はE音(ミの音)に合わせます。
  2. 6弦を1本だけ鳴らしてください。
メーターの針が0になっていたらOK 傾いていたら調整
  1. 続いて、メーターの針を見てみましょう。もし針が左側に傾いていたら……
  2. ペグをしめて、音を高くしていきます。
6弦から確認、1弦まで終わったらもう一周
  1. 6弦→5弦→4弦→3弦→2弦→1弦の順番でチューニングをしていき、1弦まで終わったら、もう一度同じ行程をくり返しておきましょう。2回以上確認しておけば、チューニングはバッチリです☆

Hint! 練習前には必ずチェック!

チューニングは、ギターを弾いているうちに少しずつ狂ってきます。
練習の前や休憩のあとには、チューニングをするクセをつけておきましょう。

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