ピックの持ち方とピッキングの基本|アコギ初心者のためのゼロチャレ!:第5回

“これさえ知っていればアコースティック・ギターがプレイできる”というノウハウを、取り組みやすい順に紹介する『ゼロからチャレンジ! アコギ』。今回はピックの持ち方、ピッキングの基本を学びます。


弦をハジく準備

アコースティック・ギターでは、<ピック/指>のどちらでも弦をハジきます。まずはピックを使ってギターを鳴らしてみましょう。

ピックの持ち方

ピックは、人差指と親指で挟んで持ちます。くの字に曲げた人差指の側面にピックを乗せ、親指の腹で挟んでみましょう。落ちない程度の軽い力で持つのがポイントです。

ピックの持ち方

ピックの当て方

ピックを持ったら、サウンドホールの上あたりで構えてみましょう。ピックの先は、ギター側を向くようにします。ピックを持っていない指は脱力して、軽く曲げておくようにしましょう。

ピックは親指に沿って少し角度をつけておくと、抵抗が減ってピッキングしやすくなります。

ピックの当て方

Hint! ピックの形

ピックには、さまざまな形があります。はじめは標準的な雫型(ティアドロップ・タイプ)か、面積が大きく持ちやすい三角形型(おにぎりタイプ)のピックがお薦めです。厚みにも種類がありますが、まずは“ミディアム”程度がいいでしょう。

ティアドロップ・タイプのピック

鳴らしてみよう

それでは、早速ギターを鳴らしてみましょう。ここでは、どんな音が鳴ってもOKです。まずはギターを鳴らす感触を確かめてみて下さい!

ダウン・ピッキング(ダウン・ストローク)

上から下へピックを動かすことを“ダウン・ピッキング”と言います(ジャラ〜ンと鳴らす場合は、ストロークと言います)。

  1. 一番上にある太い弦(6弦)を狙って、1本だけ鳴らしてみます。左手は、ヘッドの近くでネックを支えておきましょう。
  2. 手首を脱力させて、拳の重さを利用して上から下へピッキングして下さい。ピックはヘッド側の角から当てると、スムーズに動かせます。
ダウン・ピッキング

譜面上の記号表記

ダウンの記号
ダウンの記号

アップ・ピッキング(アップ・ストローク)

下から上へピックを動かすことを“アップ・ピッキング”と言います。

アップ・ピッキング

1 一番下にある細い弦(1弦)を狙って、1本だけ鳴らしてみましょう。
2 手首のスナップを利用して、下から上へピッキングして下さい。ピックはボディ側の角から当てると、スムーズに動かせます。

譜面上の記号表記

アップの記号
アップの記号

上達の近道! 思いっきりストローク

1本ずつ弦を鳴らしたら、次は複数の弦を狙って、大きくストロークしてみましょう。ゆっくり“ポロロン”でも、素早く“ジャーン”でもOKです。アコースティック・ギターの弦は丈夫なので、切れる心配はせずに、思いっきり鳴らしてみよう♪

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アコースティックギターマガジン