ハイ・ポジションのコードでメロディをつける|アコギ上達100の裏ワザ:第54回

アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!


ハイ・ポジションでフレーズを足すには
➡“押さえ慣れ”してメロディを探せ

コードにフレーズを足すことを考えたとき、“ではBmなどではどうするか?”、“ハイ・ポジションではどうするか?”という疑問が湧いたならば、それは上達のチャンスです。

“2fセーハのBm7にして小指を1弦5fに置く”なんてことは、すぐに思い付くはずです(ので図にしません)。そこでカッコ良いアレンジにするために、Bmは“7fセーハで使えるフレットを探す”わけです。そうなると、今度はAmは“Am7にしてベース音を5弦0fにする”なんてアイディアが出てきます。

ダイアフラム
ハイ・ポジションで足せるポジションを探す

となれば、当然Em7は“6弦0fをベース音にして7fセーハ”“12fセーハ”とすれば、かなりの自由度が広がります。これらの流れを譜例で試してみてください。

譜例
Em7では7fと12fでセーハが使える

さて、裏ワザ053では“カポをしてすべてをCキーで弾けばいい”とは書きましたが、それでも限界はあります。自分の中で似た曲だらけになってしまうからです。Cキーで何曲も作りつつ、オープン・チューニングにトライしたり、Cキー以外のコードでもこの項目と同様のポジション探しを行ったりしてみてください。

アコギ上達100の裏ワザ

著者プロフィール

いちむらまさき

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

著作に『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)など。

◎公式サイト:https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki

SNSでシェアする

アコースティック・ギター・マガジン

バックナンバー一覧へ