コードを度数表記するメリット|アコギ上達100の裏ワザ:第58回

アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!


アレンジの秘訣を知るには
➡数字で見れば一目瞭然

なぜ、ギターではコードを数字に置き換えると分かりやすいのか?

“1音に対して1個の鍵盤しかないピアノや管楽器”は音名で考えた方が楽です。しかし、“1音に対して数ヵ所ポジションがある”&“同じフォームをズラせばコードが変わる”ギターでは、視覚的にコードの度数を理解した方が分かりやすいからです。つまり、1個のコードの度数と、コード・チェンジの度数が示せ、二重に便利になるのです。

図1を見てください。1度とする○のフレットから、どの位置が何度になるかは、視覚的に理解できますね。

図1
6弦ルート、5弦ルートからの度数

図2は、裏ワザ017(コード進行の覚え方)で示したものを数字に置き換えたもの。

図2
コード進行の度数としても考えられる

最初は、数字書きの譜面に戸惑うかもしれませんが、少し慣れてくると、いかにコードのマスターに役立つかが分かってきます。

例えば、多くの場合、“1度に戻る前は5度の7thコード”です。だから、エンディングに行く寸前や、1度に戻る瞬間のコードをどれにするか迷ったら、まずは57で試してみればいいわけです。

アコギ上達100の裏ワザ

著者プロフィール

いちむらまさき

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

著作に『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)など。

◎公式サイト:https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki

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