ローランド、創造性&環境への配慮をコンセプトとした新本社社屋の建設を決定

革新的な製品を次々と発表し、世界の音楽シーンをリードし続けている日本が誇る電子楽器メーカー、ローランド株式会社。このたび同社は、研究開発の中核拠点となる新本社社屋の建設を発表した。場所は現在本社を置く静岡県浜松市で、着工は2024年8月の予定。

なお、建物の建設、解体時に発生するCO2排出量の削減にも配慮しているという。つまり、環境に優しい建造物ということだ。

新社屋 俯瞰イメージ

さらに、コミュニケーションと創造性を活性させるスペースを確保している点もポイント。これにより、よりクリエイティブなアイデアが生み出しやくすくなるというわけだ。もう少し詳しく説明すると、中央のアトリウム部を取り囲む明るく開放的な「Roland Circuit」は、社員のコミュニケーションと創造性を活性させる空間。中央部の「Roland Arena」は、社員やコミュニティのさまざまなアイデアを自由に実現できるパフォーマンス・スペースとなっている。

新社屋 内観イメージ


このような、環境作りだけでも素晴らしいのだが、アトリウムからの自然光の導入や、自然換気による空調負荷の削減に積極的に取り組んでいるという点にも注目したい。


さらに、これまで市内の複数の事業所に分散していた研究開発部門を、新社屋に集約。これにより、業務の質と効率をさらに高め、魅力ある製品・サービスの提供を目指すとともに、社員のクリエイティブ性も高めていくという。

さまざまな工夫がされた新しい空間で、同社がどんな製品を発表するのか楽しみだ。

ちなみに、マーティン、テイラー、島村楽器など、アコースティック・ギターに携わる各社も、サステナビリティ的な取り組みをしており、今後も力を入れていくという。ご存じのとおり、ギターに使われる木材は、環境とは切り離せない問題である。我々、アコースティック・ギター・プレイヤーも、これらの動向に注視していく必要があるだろう。

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