押弦したままどんな音でも! “テクニカル・ハーモニックス”『誰でも弾ける!松井祐貴式ハイテク・ソロ・ギター』第10回

“テクニカル・ハーモニックス”にチャレンジ!

今回は“テクニカル・ハーモニックス”を練習してみよう! 日本では人工ハーモニックスやオクターブ・ハーモニックスとも呼ばれる奏法。ナチュラル・ハーモニックスは左手でハーモニックス・ポイントに触れて、右手でピッキングをするが、テクニカル・ハーモニックスはハーモニックス・ポイントに右手で触れながらさらに右手でピッキングもする。

コードやメロディを押弦したまま、押弦したフレットから12フレット先などのハーモニックス・ポイントでもハーモニックスを鳴らすことができるため、どんな音でもハーモニックスにできるよ! それでは挑戦してみよう!

【BASIC】

譜例
左の数字は押弦するフレット番号。◇の中の数字が右手人差指で触れるフレット数を表している

原理はハーモニックスと同様で、◇指定のフレットバーの真上を右手人差指で触れ、右手中指や薬指、または親指でピッキングをして(写真①)、ピッキング直後に人差指を弦から離してハーモニックス音を響かせよう!

写真①
写真①人差指で指定フレットを触れて、薬指などでピッキング

ピッキングする際、触れている人差指からできる限り離れた位置でピッキングすると、ハーモニックスを響かせやすい(写真②)。

写真②
写真②人差指から離れた位置でピッキング

【STEP-UP】

譜例
Basicに伴奏を追加してみよう!

テクニカル・ハーモニックス単体で演奏する場合は、ピッキングはどの指でしても問題ないが、伴奏と同時の場合は親指で伴奏弦を演奏するため、中指や薬指を使う(写真③)!意識し過ぎると、伴奏を疎かにしてしまいがちなので、どちらもしっかり鳴っているか意識しよう。

写真③
写真③伴奏を親指で弾きながらほかの指でピッキング

右手の構える位置は、指板付近で固定して演奏すると、ハーモニックス・ポイントに触れる動きを焦らずにできるよ(写真④)!

写真④
写真④指板付近で構えよう

POINT

今回のまとめ

人差指を離すタイミングを間違うと、実音が鳴ったり、きれいなハーモニックスが響かなくなってしまうため、まずはテクニカル・ハーモニックス単体でしっかりと練習をしてきれいなハーモニックスを響かせられるようにしよう。マスターするとどんなフレーズでも自由にハーモニックス音を鳴らせ、楽曲の表現力は確実に上がるはず!

今回はハーモニックス・ポイントに人差指を触れているが、中指でもできるようにするとさらに多彩なフレーズが可能になるのでチャレンジしてみよう。

【課題曲】The Water Is Wide

課題曲の譜面は、アコースティック・ギター・マガジン2026年3月号、Vol.107をご覧下さい!

アコースティック・ギター・マガジン 2026年3月号 Vol.107

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松井祐貴

14歳よりギターを始め、独学でギターをパーカッションのように叩き、リズムをくり出しながら同時にコードとメロディを奏でるソロ・ギターの特殊奏法を習得。そのスタイルは動画投稿サイトやSNSで話題となり注目を浴びる。全国でのライブ活動を中心に楽譜制作、ギター講師など多岐に渡り活躍中。

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