“ブリッジ・ミュート”にチャレンジ!
今回の奏法はブリッジ近くの弦を右手で触れながらピッキングをして、少しこもった音色を作り出す“ブリッジ・ミュート”奏法を解説するよ!
この奏法はエレキ・ギターではパワー・コードの低音を強調したり、太く重たいサウンドを出したい時などさまざまな場面で頻繁に使われるテクニック。
ソロ・ギターでもブリッジ・ミュート奏法を取り入れて、独特な特徴ある響きの音色を生かして楽曲のフレーズ展開の幅を広げていこう! より多彩な表現力を手に入れることができるよ。それでは早速挑戦してみよう!
【BASIC】
まず右手手のひらの小指側面(下写真①)を、ブリッジに押しつけるように置き(下写真②)、手のひら側面の肉が潰されて広がった部分を“ブリッジ付近で少しだけ”弦に触れながらピッキング。直接側面ではなく、潰れて広がった部分で触れることで優しく弦を包むことができるよ。
触れすぎてしまうと音がキレイに響かないので注意! まずはフレーズを弾く弦に関係なく“親指”で弾いてみよう。なぜ親指だけで弾くかはSTEP-UPで解説するよ!
【STEP-UP】
ベーシックのフレーズにメロディを加えてみよう。その際メロディは“人差指”で演奏しよう。全弦をブリッジ・ミュートして演奏する時、中指や薬指を使おうとすると小指も一緒に動いてしまい、弦に触れている側面が丸まり(下写真③)、必要以上に弦に触れてミュート音がキレイに響かせにくくなる。
側面が丸まらないよう、親指と人差指をメインに使ってピッキング(下写真④)すると、安定したブリッジ・ミュートができるよ!
POINT
- ブリッジに押しつけるように右手側面を置こう!
- 弦にはブリッジ付近で少しだけ触れる!
- 親指と人差指をメインに使おう!
今回のまとめ
ブリッジ・ミュートは右手側面で常に同じ加減で弦に触れ続けることが難しい。初めはベースとメロディを同時に弾いた時の片側では、ミュートがはずれてしまったり触れすぎて音がキレイに伸びなかったりなど、どの程度弦に触った時の音が正解かの判断に迷ってしまうかもしれないが、使いこなせれば楽曲演奏の幅がさらに広がること間違いなし!
自分なりの気持ちのいい響きを感じ取り、常に同じ音色のブリッジ・ミュートができるよう、弦に触れる量を試行錯誤してみよう!
【課題曲】海の見える街
課題曲の譜面は、アコースティック・ギター・マガジン2025年6月号、Vol.104をご覧下さい!
