“フレーズを習得する”とは何か|アコギ上達100の裏ワザ:第92回

アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!


本当に習得したいのなら
➡フレーズは増やしていくもの

教則本の譜例を弾いてみて、“弾けた。よし、次!”と、すぐに先に進んでいってしまう人は、本当の意味では1個も譜例を習得できたことにはなりません。

手クセになるくらい練習し、体に覚えさせていかないとダメなのです。どこかのステージで、そのフレーズが浮かんでこないのでは意味がありません。“弾ける”と“習得”は別です。“こんなの簡単じゃん、弾ける弾ける”とタカをくくる人は、結局はそのフレーズを実践で利用できないのです。

1冊の本で学んでいく場合は、今週は譜例1〜3まで練習したら、来週は1〜4を、再来週は1〜5と、おさらいをしながら増やしていくのがベストです。そう、フレーズは増やしていくものなのです。弾けるかどうか試してみるだけでは、練習になりません。

練習メニューのイメージ

そして、たまにはこれまでにやった譜例をすべて弾いてみて、そこですぐに弾けることが、“習得した”と言えるわけです。さらに言えば、教則本をきれいに保管しようなどと思わないこと。ボロボロになるくらいに活用しましょう。

アコギ上達100の裏ワザ

著者プロフィール

いちむらまさき

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

著作に『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)など。

◎公式サイト:https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki

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