アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!
文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
※本記事は『アコギ上達100の裏ワザ』(小社刊)の内容を転載したものです。
本当に習得したいのなら
➡フレーズは増やしていくもの
教則本の譜例を弾いてみて、“弾けた。よし、次!”と、すぐに先に進んでいってしまう人は、本当の意味では1個も譜例を習得できたことにはなりません。
手クセになるくらい練習し、体に覚えさせていかないとダメなのです。どこかのステージで、そのフレーズが浮かんでこないのでは意味がありません。“弾ける”と“習得”は別です。“こんなの簡単じゃん、弾ける弾ける”とタカをくくる人は、結局はそのフレーズを実践で利用できないのです。
1冊の本で学んでいく場合は、今週は譜例1〜3まで練習したら、来週は1〜4を、再来週は1〜5と、おさらいをしながら増やしていくのがベストです。そう、フレーズは増やしていくものなのです。弾けるかどうか試してみるだけでは、練習になりません。
そして、たまにはこれまでにやった譜例をすべて弾いてみて、そこですぐに弾けることが、“習得した”と言えるわけです。さらに言えば、教則本をきれいに保管しようなどと思わないこと。ボロボロになるくらいに活用しましょう。