観客に聴きどころを訴える方法論|アコギ上達100の裏ワザ:第89回

アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!


ステージで演奏するときには
➡“ここが聴かせどころ!”という楽曲のピーク・ポイントを想定する

ステージを見ているお客さんが“グルーヴしている!”と思える瞬間を想像してみましょう。ロックやフュージョンのバンドでは、“アドリブの応酬”がその瞬間になりやすいものです。主に同じコード進行を繰り返す中で、演奏者自身が盛り上がっていくわけですね。そこには“盛り上がっているように見せることと、冷静な自分のコントロール”が必要でもあります。

それはさておき、アコギ・プレイでは1曲ごとに“ここが聴かせどころ!”というピーク・ポイントを決めておくことで、そこに向かっていく過程のプレイの“素直さ”と、そこに入ったときの“気持ち良さ”が出せたりします。

それは音量や体の動きなども関係するので、ある意味“見せどころ!”にも近いのですが、実際には(エレキ・プレイヤーほどには)体も揺れないし、音量もそれほど変化しません。その意味では、楽曲ごとに“流して弾くところ”と“心のピーク・ポイント”を想定するといいでしょう。後者で“空気感”とともに、“見せどころ”を演出するのです。

イラスト
アコギ上達100の裏ワザ

著者プロフィール

いちむらまさき

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

著作に『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)など。

◎公式サイト:https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki

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