アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!
文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
※本記事は『アコギ上達100の裏ワザ』(小社刊)の内容を転載したものです。
ステージで演奏するときには
➡“ここが聴かせどころ!”という楽曲のピーク・ポイントを想定する
ステージを見ているお客さんが“グルーヴしている!”と思える瞬間を想像してみましょう。ロックやフュージョンのバンドでは、“アドリブの応酬”がその瞬間になりやすいものです。主に同じコード進行を繰り返す中で、演奏者自身が盛り上がっていくわけですね。そこには“盛り上がっているように見せることと、冷静な自分のコントロール”が必要でもあります。
それはさておき、アコギ・プレイでは1曲ごとに“ここが聴かせどころ!”というピーク・ポイントを決めておくことで、そこに向かっていく過程のプレイの“素直さ”と、そこに入ったときの“気持ち良さ”が出せたりします。
それは音量や体の動きなども関係するので、ある意味“見せどころ!”にも近いのですが、実際には(エレキ・プレイヤーほどには)体も揺れないし、音量もそれほど変化しません。その意味では、楽曲ごとに“流して弾くところ”と“心のピーク・ポイント”を想定するといいでしょう。後者で“空気感”とともに、“見せどころ”を演出するのです。