アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!
文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
※本記事は『アコギ上達100の裏ワザ』(小社刊)の内容を転載したものです。
コード・チェンジの瞬間に弾けないスポットが存在したら
➡裏拍はゴースト弦を弾く
プロにも“弾けないスポット”というのはあります。それが存在するのは、テンポの速い曲のコード・チェンジの直前です。しかしプロは、“弾けなくても、人には分からないようする”というワザを持っています。
例えば、譜例①のような遠くのフォームに移動する際、どうしてもE♭7に左手を移動するのに時間がかかってしまいます(ほんの0.05秒とかのタイムですが)。
そこで多くのプロは、“一瞬だけ開放弦を鳴らす”または“つながったフレットはスライドする”ことで対処しています(譜例②)。
前者は、♯や♭の付かないキーでは変な感じには聴こえません(ここにもカポの意義があります)。譜例の場合も、Cコードの後なので違和感はないでしょう。
また、後者は、譜例で言えばCコード・フォームをそのまま利用してE♭7に変換する手法で、最後に3弦6fを加えるだけです。
ただし、アコギでは少し弦を擦るスライド音が気になるかもしれません。それぞれを試して自分で選択しましょう。