アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!
文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
※本記事は『アコギ上達100の裏ワザ』(小社刊)の内容を転載したものです。
コードに詳しくなりたければ
➡Cキーを数字に置き換えてみよう
アメリカのカントリー・ミュージックのメッカ、ナッシュビルには、“ナンバリング・システム”という数字が書かれた紙だけでセッション・レコーディングする方法があります。
これは、“コードの度数だけを使用して、あとはミュージシャンのセンスに任せる”というもの。この方法が実はアレンジの習得にも役立つので、紹介しましょう。
まず、自分の弾きたい曲のコードのルート音を、すべて数字で紙に書いていきます。基本的な考え方としては、すべてCキーを元にして、度数字に変換します。つまり、“C、Dm、Em、F、G、Am、Bm(-5)”だったら、“1、2m、3m、4、5、6m、7m(-5)”と表記するわけです。また、ここに7thが加わったりするので、多くの場合の5は57になります。
そして例えば、あなたが“見上げてごらん夜の星を”を選んだとして、ナンバリング化してみると、そこには“1、2m、3m、4、57、6m、7m(-5)”以外のコードが出てくるはずです。そこがアレンジ学の基礎であり、今後の作曲のヒントになるのです。