アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!
文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
※本記事は『アコギ上達100の裏ワザ』(小社刊)の内容を転載したものです。
コードに変化をつけるには
➡Dコードの変化を基本で考える
フィンガーピッキングでもフラットピッキングでも、コードを押さえたままでフレーズを加えると、それがオブリガートになったり、メロディ弾きになったりします。その基本は、“(左手の)コードをキープしつつ、どこかの指のポジションを変える”ことです。
例えば、コードDをDsus4にするときの小指を考えてみてください。
Dは3本の指で押さえ、余った小指で1弦3fを押さえたり離したりしながら、ストロークあるいはアルペジオっぽく弾けばサウンドに変化が出ます。
また、1弦2fを押さえている中指を離すと、add9thになります。これらはビートルズの「ヒア・カムズ・ザ・サン」でもおなじみのワザ。D7コードでも同様ですね。
この場合、いちいち“これがsus4で、これが9th”などと考えなくても、自分の好きな感じで表現すれば、大抵は不協和音かそうでないかはわかります。使って良いポジションは音感で探していけばいいのです。聴いて“変だと思えば変”なのですから、自然に選べるでしょう。