アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!
文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
※本記事は『アコギ上達100の裏ワザ』(小社刊)の内容を転載したものです。
力加減を習得したければ
➡ 太い弦を使用してみる
裏ワザ008を逆に考えてみます。2時間程度のステージをやるためには、力を入れなくても弦を押さえられないといけません。そこで試しに、これまでより太いゲージのセット弦を張ってみましょう。太い弦で2ヵ月間ほど練習して、力を込めなくても押さえられる力加減を探ってください。
そして、元のセット弦に張り戻すのです。すると、“2ヵ月前は、こんなに柔らかい弦で弾いていたのか!?”と驚くことでしょう。あなたはその時点で、左手の力加減を知ったことになります。そして、元のゲージに戻すか、太いゲージに移行するのかを考えてみましょう。
さて、太い弦は、確かにチョーキングはしにくくなります。よって、“太い弦を張ると左手がしんどい”という話は、チョーキングに関しては正解とも言えます。しかし、考え方は裏ワザ008と同じ。“016”の弦でチョーキングできる人は、“013”でもチョーキングできなきゃ変ですよね? チョーキングも力ではなくコツなのです。あとは“慣れ”ですので、まずは“力を入れずに押さえられるようになる”ことを目標としてください。