弦の太さと押さえやすさ|アコギ上達100の裏ワザ:第8回

アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!


太い弦を張ると左手がしんどいと思う人は
➡ 意識を変えれば押さえられる

えぐれているので、指が指板に触れないスキャロップ加工のネック
スキャロップ加工のネック

僕の主観ですが、太い弦のほうが音が通ります。“太い弦を張ると左手がしんどい”と言う人もいますが、それは誤解ではないでしょうか。考えてみてください。1弦を“011”と“012”と“013”とで比べるとしましょう。でも2弦は“016”くらいの太さはあるわけです。その2弦は押さえられるのに、“013”が押さえにくいでしょうか?もっと言えば、6弦は“054”くらいの太さです。でも、6弦も押さえられますよね? “太い弦は押さえにくい”という勝手なイメージは今日から捨てましょう。

弦を押さえるときのコツは、指板にギュッと押さえつけないこと。“テコの応用”で、フレットに触れさせるだけでいいのです。長さ60cm以上ある弦の1ヵ所を2mmほど押すのに、それほど力は要りません。“押さえにくい”と言う人は、普段から弦を押さえるのに力を入れ過ぎか、または弦高が高過ぎなのではないかと思います。

もし僕の言っている意味がわからない人は、楽器屋さんに行ってエレキギターのイングヴェイ・マルムスティーン・モデル(スキャロップ加工という指板が凹んだもの)を試奏してみてください。

アコギ上達100の裏ワザ

著者プロフィール

いちむらまさき

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

著作に『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)など。

◎公式サイト:https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki

SNSでシェアする

アコースティック・ギター・マガジン

バックナンバー一覧へ