アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!
文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
※本記事は『アコギ上達100の裏ワザ』(小社刊)の内容を転載したものです。
“乾いた音”、“ウェットな音”を知るには
➡ ウクレレを弾いてみる
ギターの音色を言葉で言い表す際、“音が乾いている”とか、その逆に“ウェットだ(湿っている)”と表現することがあります。この違いは、意外にギターよりもウクレレの方がわかりやすかったりします。ウクレレは、楽器自体が小さいぶん、カラカラな明るい音の出るものと、マイルドで暖かい音の出るものの違いが出てきやすいからです。
買う買わないにかかわらず、ウクレレを何本も試奏してみると、“あぁ、これが乾いているという音か”と認識しやすくなるでしょう。特に初心者のうちに、“乾いている”と“ウェット”の違いを知る意味は大きいです。もちろん、乾いてるほうが良いとか、ウェットはダメだとか言うのではありません。自分好みの音を見つけるために知っておくのです。
僕の場合、なるべく乾いたソプラノ・ウクレレでコード・プレイをし、ウェットなテナー・ウクレレでメロディ・プレイをします。ここで、裏ワザ002のカポの話を思い出してください。ウクレレのチューニングは、5カポにしたギターの1〜4弦と同じというのが、ヒントです。