“良いギター”とは?|アコギ上達100の裏ワザ:第1回

アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!


ハカランダ、単板、合板など材質選びに迷ったら
➡ 最終的には自分の“好み”で選べ

ギター選びの様子

今は、インターネットから多くの知識を得ることができる時代。ギターの材質に関しても、“ハカランダ材は良い”、“合板より単板が良い”などという意見をよく目にします。

しかし、これらはあくまでも“その傾向はある”ということでしかなく、絶対ではありません。同じ型番のものでも、1本ごとに違うサウンドが生まれるのです。何よりも、自分好みのサウンドが出せ、自分が弾きやすいギターが、自分にとって良いギターです。

材質だけでなく作りや年代にも惑わされる必要はありません。知識は参考として活用し、あくまでも好みで選んでください。選ぶポイントは、“サウンド”、“持ちやすさ”、“弾きやすさ”、“見た目”です。材質にこだわりを持つことも自由ですが、僕はあえて“材質を気にしない”ということにこだわっています。

われわれはつい“これは良いギターだ”と口にしてしまいますが、それは“自分にとって良い”ということであり、“自分にとっての好み”ということなのです。 

コラム|ハカランダ使用のギターは本当に良いのか?

以前、もともと持っていたギターと同じメーカー、同じシリーズのギターを3本型番違い(木材違い)で買ってみました。最も高額だったのは、シリーズ最高機種で、木材にはハカランダが使用されているモデルです(といっても比較的安いものです)。

で、もともとのギターと合計4本を弾き比べてみたのですが、僕のお気に入りNo.1はハカランダ使用のものにはなりませんでした。最も安かった合板ものが、一番気に入ったのです。もちろん、新規で入手したギターも、微調整してリペアすれば、もっと自分好みにはなるのでしょうが、ギターは材質やスペックではなく、実際に触ってみないとわからないものなのです。

アコギ上達100の裏ワザ

著者プロフィール

いちむらまさき

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

著作に『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)など。

◎公式サイト:https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki

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