14回目を迎えたフィンガーピッキング・アカデミーですが、残念ながら今回が最終回となります。ここまでに学んできたさまざまなフィンガーピッキング奏法を駆使し、今やJ-POP界の定番コード進行としても知られる「Just the Two of Us」のオリジナル・アレンジ譜例にチャレンジしてみましょう。
井草聖二による解説動画
フィンガーピッキング・アカデミー最終回はこれまでの総集編です。さまざまなテクニックをおさらいしましょう。初級ではクイック・アルペジオとアポヤンドの練習フレーズです。演奏に立体感を与える基本テクニックになります。
中級ではストリングヒットやフィンガーピッキングの単音弾きをふり返りましょう。また2020年代ソロ・ギターの定番になった“パーム・アルペジオ”についても触れていきます。ストロークしながらのパームやスラム奏法と違いアルペジオの優しい音色にバスドラムの音を加える奏法です。
練習曲は近年ギターの超定番曲になった「Just the Two of Us(クリスタルの恋人たち)」をさまざまなテクニックを取り入れてアレンジしました。これが弾ければ一人前のフィンガーピッカー、胸を張ってアカデミーを卒業してください。
Lesson Point
- これまでのテクニックをおさらいしよう
- パームアルペジオをマスターしよう
クイック・アルペジオとアポヤンド
クイック・アルペジオとは和音を同時に鳴らさずに、タイミングを少しズラすことでメロディを浮き出させ立体感のある響きにする奏法です。アポヤンドはピッキングした指を隣の弦に乗せる奏法です(1弦を弾いた直後に2弦に指が触れている状態です)。通常のピッキングより太く芯のある音色が特徴となります。
続きはアコースティック・ギター・マガジン2024年6月号、Vol.100をご覧ください!