K.YAIRI CUSTOM SHOP/JY-45RC(2025)
“プロ仕様”にオーダーしたカスタムショップ・モデル
栗原はるみが、佐野元春 & THE COYOTE BANDでギタリストを務める深沼元昭のギターと“まったく同じ仕様のギターがほしい”と依頼し、K.ヤイリ カスタム・ショップのクラフトマン、道前暁伸氏によって製作されたJY-45RC。2025年に納品され、今回紹介する4本のうち、最も新しいモデルだ。
ソリッド・シトカ・スプルース・トップにソリッド・インディアン・ローズウッド・サイド&バックと、深沼が所有するJY-45RCと同様の材構成。さらにL.R.バッグスのピックアップ、Anthemが搭載されており、こちらも深沼モデルを忠実に再現している。“深沼君のギターは素晴らしいと聞いてたので、「まったく同じ仕様が良い」と頼んだんです”とその経緯を語ってくれた。
後述するYT-2 VSと比較すると、ボディ・サイズは大きめだが、そのサイズ感について話を聞くと、“サイズが大きい楽器のほうが好きなんです。男性が持つような大きさのギターのほうが良い音が出るのかなと勝手に思っています”とのこと。
最近は、本器を日々の練習に使用しているそうで、“このギターを作ってくれた道前君とは仲良しなんです。彼にも「いつか演奏を聴かせる」と言っているので、「頑張らないと」、「上手になりたい」と思うんですよね”と思いを語ってくれた。
K.YAIRI/YT-2 VS(2021)
深沼&高桑が栗原のためにオーダーしたYT-2 VS
2021年、栗原がギターを始めるにあたり、深沼とギターの師である高桑圭が“(栗原のために)ギターを作ってほしい”とヤイリギターに依頼して製作されたというYT-2 VS。
栗原はこのギターが作られていることを知らなかったため、“高桑君と深沼君がサプライズでこのギターを届けてくれたのでびっくりしました”と、本器にまつわる粋なエピソードも教えてくれた。
ビンテージ・サンバースト・カラーのボディは小柄な女性も抱えやすい小ぶりなサイズとなっており、トップはソリッド・シダー、サイド&バックはマホガニーという材構成。
また、V字に近いK.ヤイリのオリジナルであるソフトVシェイプが採用されている。
Alvarez Yairi/WEIR-1E(1994)
レッスン/セッション用に借りているアルバレス・ヤイリ
ヤイリ・ギターが手がける海外展開ブランド=アルバレス・ヤイリより、ロック・バンド、グレイトフル・デッドのフロントマンであるボブ・ウェアーのシグネチャー・モデルとして誕生したWEIR-1E。
本器は、高桑から借りているとのことで、ギター・レッスンやバンド・セッションの際などにプレイできるように、栗原のキッチン・スタジオに常置されている。
ボディ・トップの激しいピッキング跡も相まり、哀愁の漂う風貌が印象的な1本で、カッタウェイが入ったやや小ぶりなボディのトップにはシダー、サイド&バックにはローズウッドが採用されている。
Takamine/TS-600
栗原が初めて触れたアコースティック・ギター
栗原がギターを始めるかどうか悩んでいた頃、スタッフの家族が“まずはこれを弾いてみたら?”と貸してくれたというのが、タカミネのTS-600。“その頃は(ギターを)続けられるかどうか、わからなかったんです。だからとりあえずこれを借りて、好きになれたら自分のギターを買おうかなと思っていました”とのこと。
TS-600は、1990年代に製造されたピックアップ非搭載のラインナップで、トップにスプルース、サイド&バック材にソリッド・ローズウッドが採用されていると思われる。
ドレッドノート・サイズのボディにハチドリが描かれたピックガードが組み合わされており、Hummingbirdを彷彿とさせるルックスだが、ブリッジにはタカミネ製ギターの特徴とも言える“ダブル・サドル”を採用。ブリッジ・サドルを1〜2弦と3〜6弦で分割することで、サドルごとにスケールを微調整が可能で、より安定したピッチを実現することができる。





























