Maton/KOYUKI CUSTOM 2022
名匠アンディ・アレンが手がけたKOYUKIのための1本
KOYUKIのメイン・ギターは、2022年に完成したメイトンのカスタム・ギター“KOYUKI CUSTOM”。当時のマスター・ルシアー=アンディ・アレンが手がけたモデルで、トップにはAAAグレード・スプルース、サイド&バックには木目の美しいマスター・グレード・フィギュアドQLDメイプルを採用している。
ヘッドに描かれた蝶のインレイや、ロゼッタとネックのツタ模様はKOYUKIのアイディアで、ロゼッタの“K”という彼女のイニシャルは、アンディによるサプライズで入れられたものだそう。
KOYUKIは指が細く、爪も薄いため、高音域がキンキンしてしまうことに悩んでいたが、そのことをアンディへ相談したところ、“トップだけ塗装することで、ふくよかなサウンドが鳴るようにしましょう”と解決策を提案してくれたそう。実際のサウンドについてKOYUKIは、“柔らかく、ふくよかな音が鳴ってくれるので、すごく気に入っています”とコメントしてくれた。
トミー・エマニュエルの「Only Eliot」や「Lewis & Cleark」、オリジナル曲「Edelstein」などで、そのサウンドを聴かせてくれた。
またピックアップは、メイトンのAPMicが搭載されている。
Martin/1953 0-18
KOYUKIが幼少期からステージをともにするファースト・ギター
KOYUKIが10歳の時、ファースト・ギターとして手にした1953年製のマーティン0-18。本器には、プリウォー・モデルの0-18と同じくアディロンダック・スプルースがトップに採用されていると思われ、小柄なボディ・サイズながら鳴りのよさを持ち合わせる1本。「Last Steam Engine Train」や「Black Mountain Rag」などのカントリー楽曲のカバーなどで登場した。
作曲時にも本器を使っているとのことで、“生音がいいので、ライブはもちろんですが、部屋弾きでもインスピレーションを呼び起こす意味で、ダントツでいいギターです”と語ってくれた。
取りはずし可能なフィッシュマンのRare Earth Blendを搭載している。
Pedalboard

②BOSS/TU-3W(チューナー)
③Hungry Robot Pedals/Wash V2 Tap Tempo(ディレイ/リバーブ)
④FREE THE TONE/AMBI SPACE / AS-1R(リバーブ)
⑤CAJ / DC/DC StationⅡ(パワー・サプライ)
KOYUKIのライブ用のサウンドシステムは、ギターからAERのプリアンプ①に入力され、信号が2系統に分かれる。①のDIアウトの信号が直接PAに送られ、LINEアウトの信号は②〜④を経由し、後述するAERのアンプへと送られている。アンプのDIアウトからPAに信号を送り、2種類のサウンドをミックスして出力していた。
リハーサル時にはそのミックスやリバーブの具合を入念にチェックし、編集部が観た1stステージでは、“DI:アンプ=7:3”という比率で調整された。
Amplifier
KOYUKIがライブで使用するアンプは、AERのCompact60/4。チャンネル1を使用し、ゲインは9時、ベース、ミドル、トレブルは12時にセッティング。アンプのエフェクトは不使用。
Other Items
KOYUKIがライブで使用するアクセサリー類は、写真上部のポーチに収納されている。
また、公演中は、数曲のみ立ち上がってプレイしていたが、基本的には着席し、ヘラクレスの足台“FS100B”を使用してギターをプレイしていた。
『KOYUKI ~Country & Witch~』KOYUKI

KNRS1002/2025年4月23日リリース
- Edelstein
- Orange Rogue
- ヴァルプルギスの夜 (2025 ver.)
- Green Witch (2025 ver.)
- Angriff
- TIME TRAIN (2025 ver.)
- Get Going (2025 ver.)
- Lewis & Clark
- Digitalia
- Black Mountain Rag
- Little Martha
- The Last Steam Engine Train (2025 ver.)
- Anji