和田唱のメイン・ギター=D-18とジャズを奏でたES-125|ギタージャンボリー2025使用機材

2025年3月1日〜2日に両国国技館で開催された、FMラジオ局J-WAVE(81.3FM)が主催する弾き語りの祭典“J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2025 supported by 奥村組”で、各アーティストが使用した機材の撮影に成功! 12年ぶりの出演となった和田唱が使用した、2本のギターを紹介。メインのD-18とジャズのスタンダード・ナンバーを奏でたフルアコを見ていこう。

文=関口真一郎 撮影=小原啓樹(D-18)、アコースティック・ギター・マガジンWEB(ES-125) 協力=J-WAVE

1956 Martin/D-18

1956 Martin/D-18(前面)
1956 Martin/D-18(背面)

最近になってメインに昇格したビンテージD-18

初回のギタージャンボリー以来、12年ぶりの出場となった和田唱。今回は1956年製のマーティンD-18をメインに使用した。ギブソン・ギターも好きだが、自身の音楽にはマーティンのほうが合っているという。特に弾き語りをする時にはマーティンを手にすることが多いそうだ。

2004年頃に入手し、長らく楽屋用のギターとして使われてきたが、最近になってメイン・ギターに昇格した。トップはスプルースで、サイド&バックはマホガニー。ペグはクルーソン・デラックスが付けられていたが、ウェイバリー製に交換されている。さらにネック・ヒール部にストラップ・ピンを増設。

Highlanderのピエゾ・ピックアップとInternal Micが搭載されており、SHINOSのINCLINEに接続。アンプのマイク録りサウンドと、アンプからのDIアウトのサウンドをミックスして出力していた。

オープニングの「鳥」ではしっとりとしたアルペジオを聴かせ、「Heiki Heiki」や安田章大と共演した「Fever」では軽快にプレイ。ラストの「Raspberry」ではルーパーを駆使したパワフルなパフォーマンスを披露した。

1956 Gibson/ES-125

1956 Gibson/ES-125(前面)
1956 Gibson/ES-125(背面)

メロウなジャズ・スタンダードを奏でた激渋フルアコ

ソロ・スタイルによる見事なジャズ・ギターを聴かせた「Polka Dots And Moonbeams」と、初日ラストのセッションで、宮田和弥(vo,harp)、安田章大(vo,g)、クリス・ペプラー(b)とともに演奏したビートルズの「I Saw Her Standing There」で登場した1956年製のギブソンES-125。

テイルピースとペグなどが交換されており、ハウリングを防止するために、fホールは透明なフィルムで塞がれている。SHINOSアンプとの組み合わせによるジャズ・トーンが絶品だった。

フィルムを貼ったfホール
fホールを塞ぐのに、外観を損なわない透明なフィルムを使うのが、ビンテージ好きの和田らしさ
ヘッド裏
ヘッド裏には3連タイプのペグが装着されていた痕が残っている

J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2025 supported by 奥村組
https://www.j-wave.co.jp/special/guitarjamboree2025/

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