鈴木実貴子(鈴木実貴子ズ)が愛用する、ロックなルックスのヤマハFG|ギタージャンボリー2025使用機材

2025年3月1日〜2日に両国国技館で開催された、FMラジオ局J-WAVE(81.3FM)が主催する弾き語りの祭典“J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2025 supported by 奥村組”で、各アーティストが使用した機材の撮影に成功! ドラムとのデュオで出演した鈴木実貴子ズのステージで、鈴木実貴子が使用した貫禄たっぷりのヤマハ製アコギを見ていこう。

文=関口真一郎 撮影=アコースティック・ギター・マガジンWEB 協力=J-WAVE

1970s YAMAHA/FG-400W

1970s YAMAHA/FG-400W(前面)
1970s YAMAHA/FG-400W(背面)

改造と修復により生まれる無二の貫禄

強烈な歌声を会場に轟かせた鈴木実貴子。使用したのは、1974年からわずかな期間だけ製造されたヤマハの黒ラベルのFG-400W。ピックガードははずされ、トップは赤く塗られている。15年ほど前に知人から譲り受けたもので、その時にはすでに写真のようなボロボロの状態だったそうだ。

低音弦側のボディ・ショルダーにトーンつまみが付いているが、これは本器を譲った知人がボリューム用に取り付けていたもの。鈴木は知人がマウントしていたピックアップを取りはずし、このつまみはストラップ・ピンとして使用している。新たなピックアップとしてフィッシュマンのRare Earth Magnetic Soundhole Pickup(Humbucking)を搭載。

また、サドルのがたつきを防ぐために、その隙間にアルミ箔を詰めたり、サドル付近で弦が切れやすかったため、サドルの後部にゴムを挟んだりするなど工夫をしている。

かなりアグレッシブにかき鳴らしていたが、中音域がふくよかな温かみのあるサウンドに感じられた。

ストラップ留めのトーン・ノブ
もとはボリュームとして使われていたトーン・ノブでストラップを留めている
ピックアップ
ピックアップはフィッシュマン製のRare Earth Magnetic Soundhole Pickup(Humbucking)
ブリッジ&サドル
サドル前側のスペースをアルミ箔で埋めてガタつきを防止、うしろ側にゴムを噛ませて弦切れを予防
ボディ・バックの出演者パス
背面にはライブ出演時の出演者パスが所狭しと貼られている

J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2025 supported by 奥村組
https://www.j-wave.co.jp/special/guitarjamboree2025/

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