キマグレンのISEKI&KUREIが使用したヤマハのエレガット&ギブソンのビンテージ・アコギ|ギタージャンボリー2025使用機材

2025年3月1日〜2日に両国国技館で開催された、FMラジオ局J-WAVE(81.3FM)が主催する弾き語りの祭典“J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2025 supported by 奥村組”で、各アーティストが使用した機材の撮影に成功! 今回は1日目のトップバッターを務めたキマグレンの愛用ギターを見ていこう。

文=関口真一郎 撮影=アコースティック・ギター・マガジンWEB 協力=J-WAVE

ISEKI’s YAMAHA/NTX5

ISEKI's YAMAHA/NTX5(前面)
ISEKI's YAMAHA/NTX5(背面)

多彩なスタイルに対応するヤマハの最新ピックアップ・システム

ISEKIがメインで使用したヤマハのエレクトリック・ナイロン弦ギター、NTX5。スティール弦のアコースティック・ギター・プレイヤーやエレキ・ギタリストにも扱いやすいように設計されたモデルで、グリップは細め、ボディ厚は薄めになっている。高音弦側の指板が2フレット分長くなっているのも特徴のひとつだ。

アンダーサドル・ピックアップ、トップ裏のコンタクト・センサー・ピックアップ、ボディ内部のマイクという3つのピックアップの音をブレンドする新開発のピックアップ・システム=Atmosfeelピックアップを搭載。

ナイロン弦ながらも音抜けがよく、ISEKIは本器1本でリズミックなストロークから静かなアルペジオまで、多彩なプレイを奏でていた。

指板
1〜2弦は24フレットまでをカバー
コントロール
左からマイク・ブレンド、マスター・ボリューム、トレブルEQ

KUREI’s 1977 Gibson/DOVE

KUREI's 1977 Gibson/DOVE(前面)
KUREI's 1977 Gibson/DOVE(背面)

きらびやかな音色を聴かせるビンテージDOVE

KUREIは歌に専念する場面も多く、客席をあおりながらステージを動き回ることもあったが、静かに歌い上げる「月光浴」とラスト・ナンバーの「君を忘れない」では、ブラック・フィニッシュのギブソンDOVEを使用。

1977年製のラージヘッド仕様で、年代的にエボニー指板と思われる。DOVEはメイプル・ボディならではの歯切れのいいサウンドが持ち味で、ピックガードのハト(英語でDOVE:ダヴ)の絵柄がモデル名の由来。ブリッジの両脇にもハトをモチーフにしたインレイがあしらわれている。

硬質で芯のある音色ということもあって、アルペジオもきらびやかだった。本番ではハウリング防止のため、サウンドホールにカバーをかぶせていた。

ピックアップ
ピックアップにはL.R.バッグスのElement VTCをマウント
ペグ
70年代後半から見られるシャーラー製のペグを搭載

J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2025 supported by 奥村組
https://www.j-wave.co.jp/special/guitarjamboree2025/

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