猪居亜美がクラシック&ロックを奏でるメイン・ギター=マーク・ウシェロヴィッチのDoble Top Model 648mm

クラシック・ギタリストの猪居亜美が2024年6月より使用しているメイン・ギターは、マーク・ウシェロヴィッチのDoble Top Model 648mm。

2024年11月28日に開催されたコンサート・シリーズ“CLASSIC×ROCK”の東京公演では、バッハの「前奏曲 フーガとアレグロ」を始めとするクラシックの名曲から、メタリカの「Master Of Puppets」やアイアン・メイデンの「The Trooper」などのロック楽曲までがこの一本のみで奏でられた。

同公演にて撮影することができた本器の写真とともに、その詳細を見ていこう。

取材・文=角 佳音 撮影=小原 啓樹

Mark Usherovich/Doble Top Model 648mm

Mark Usherovich/Doble Top Model 648mm(前面)
Mark Usherovich/Doble Top Model 648mm(背面)

“音圧”がレベルアップした新たな相棒

猪居亜美のメイン器は、カナダ在住のルシアー=マーク・ウシェロヴィッチ氏による、ボディ・トップにスプルースとシダーを用いた“ダブル・トップ・ギター”で、サイド&バックはローズウッドという材構成のモデルだ。

猪居は以前よりウシェロヴィッチ氏のギターを愛用しているが、本器は2024年6月より使い始めた新たなモデル。ウシェロヴィッチ氏が“猪居をイメージして作った新作”として持ってきた本器を実際に弾いて気に入り、7年近く使用していた前モデルから持ち替えた。

ダブル・トップ構造によって実現した“音圧の高さ”が特徴で、最初に弾いた時から音が大きかったという。またサウンドの特徴については、“前のは、クリアでスパンと前に飛ぶような音だったんですが、こっち(本器)はより深みがあって、ちょっと柔らかさも出ている。低音の厚さや豊かさが深く感じますね”と話してくれた。

なお前モデルとの違いのひとつとして、猪居のオーダーにより、ネックが薄くなっている。

チューナー
ヘッド裏にはプラネット・ウェイヴスのチューナーが取り付けられている
指板
ウシェロヴィッチ氏がこだわった印象的な木目の材を使った指板
ポジションマーク
 17フレットの1弦と2弦の間にポジションマーク
ロゼッタ
ローズが並んだデザインのロゼッタ

Mark Usherovich

Accessories

フット・スツール
オオハシ製のフット・スツール
ハード・ケース
メタリカやメガデス、アイアン・メイデンなどのステッカーが貼られた、ヴィセスナットのハード・ケース

公演情報

CLASSIC×ROCK 2025 Bach×Yngwie

チケット情報

『My Immortal』猪居亜美

『My Immortal』猪居亜美
フォンテック/FOCD9904/2024年4月10日リリース

Track List

  1. Sweet Child O’ Mine(Guns N’ Roses)
  2. Lithium(Evanescence)
  3. My Immortal(Evanescence)
  4. Endless Rain(X Japan)※
  5. 雨のオーケストラ(MUCC)
  6. 紅(X Japan)※
  7. Goodbye to Romance(Ozzy Osbourne)
  8. Dee(Randy Rhoads)
  9. Master of Puppets(Metallica)
  10. Numb(Linkin Park)

編曲:猪居亜美
※編曲:峯吉奏典
録音:2023年8月22-23日 富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ

関連リンク
公式HP:https://www.ami-inoi.com/

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