小林私がライブで使用するメイン・ギター=FURCH CTM Green Gc-ERとアコギ関連アイテム

アコースティック・ギターを手にアグレッシブな弾き語りを聴かせるシンガー・ソングライターの小林私。今回は、そんな彼がライブでメインで使用するFURCH(フォルヒ)のCTM Green Gc-ERとピックやシールドなどのアコギ関連アイテムを紹介しよう。

取材・文=角佳音 撮影=福崎敬太

FURCH/CTM Green Gc-ER #99568

FURCH/CTM Green Gc-ER(前面)
FURCH/CTM Green Gc-ER(背面)

ライブ現場をたった1本で支えるFURCH CTM Green Gc-ER

小林が“モテそうなところが気にいっている”と話すFURCHのCTM Green Gc-ERは、イケベ楽器によるオーダーで作られたオリジナル・カスタム・モデルだ。

現行のGreenシリーズがボディ・トップにシトカ・スプルースを採用しているのに対し、本器はイングルマン・スプルースとなっている。サイド&バックはインディアン・ローズウッド。

本器を選んだ理由について、“以前のレーベルに所属していた頃に買ったんですが、その時は本当にフィーリングでした。当時のディレクター、マネージャーと3人でFURCHのギターを見ていて、僕がこれを弾いた瞬間に、全員が「これじゃん!」ってなったんです”とのこと。また、ピックガードが透明で、インレイなどの装飾もない本器の“派手すぎないデザイン”も気に入っているようだ。

ピックアップにはL.R. BaggsのAnthemを搭載。ライブの際にはさらにobana microfoneを追加し、2系統で出力している。

L.R.Baggs/Anthem
ピックアップはL.R.BaggsのAnthem

2系統の出力については、“ピエゾの音も嫌いではないんですけど、ひとりでのライブだと迫力不足になっちゃうなっていうのをずっと感じていたんです。なので、低音と生っぽさを増幅させるためにも、毎回サウンドホールにマイク(obana microfone)をぶちこんで、ガムテープで止めて使っています。Anthemはピエゾとマイクのミックスができるので、その間ぐらいをとりつつ、PAさんにobana microfoneとミックスしてもらっています”とのこと。

なお、ライブにはペダル類もサブ・ギターも持っていかないという、ミニマル・スタイルも小林のこだわりのひとつだ。その理由について、“アコギの一番魅力は身軽さだと思っているんです。「サブ・ギターがないと困るんじゃないか」ってよく言われるんですけど、荷物を少なくしたいので持って行かないですね(笑)”と話してくれた。

ボディ・トップのヒビ
ボディ・トップには複数のヒビが入っているが、小林本人より“「楽器を大事に使おうね」っていう啓蒙の意を込めて、映しておいてください(笑)”とのこと

Items

続いて、小林がライブなどの際に使用するアコギ関連アイテムも紹介しよう。

小物類
カポやチューナー、爪切り、電池などをチョコレートの缶に収納。スマホ・スタンドのみ、別の容器で保管している。愛用ピックはFernandesのSLIPLESS PICK P-100SL H オニギリ型(トライアングル型)
KAMINARI GUITARS Acoustic Cable
シールドはKAMINARI GUITARS Acoustic Cable
D'Addario EJ11-3D 3Pack 80/20 Bronze Wound Light
弦はD’AddarioのEJ11-3D 3Pack 80/20 Bronze Wound Lightを使用

公演情報

『中点を臨む』小林私

Track List

  1. 空に標結う
  2. 私小林 (produced by Mega Shinnosuke)
  3. 秋晴れ
  4. 落日
  5. 冷たい酸素
  6. スパゲティ
  7. 加速
  8. 鱗角

King Record Co.,Ltd/HEROIC LINE/NKCD-10510/2024年8月16日リリース

SNSでシェアする

アコースティック・ギター・マガジン

バックナンバー一覧へ