Guitars
YAMAHA/LJ66 Custom “Dinosaur Special”
17年の愛用による貫禄
三浦のアイコニックな存在である、YAMAHAのLJ66 Custom “Dinosaur Special”。ライブでの多用からネックやボディに割れが生じるなどしてきたが、そのたびに補修をしながら使い続けている。塗装のクラックや変化した木材の色味は貫禄たっぷり。
2007年の完成から17年が経過し、生音がより“鳴る”ようになり、低音もさらに存在感を増してきたそうだ。
ミディアム・ジャンボ・サイズのLJボディは、トップがスプルースでサイド&バックがローズウッド。カッタウェイ付きで22フレット仕様、恐竜の骨格をモチーフにした指板インレイなどが特徴として挙げられる。
また、ピックアップはFishmanのMatrix Natural IIをサドル下にマウント。プリアンプを介さずに出力するシンプルな操作性を重視した仕様だ。
ライブでは「START」や「琥珀星」などを始め、メインとして使用された。
YAMAHA/FG9 R
ライブ用ギターとしてのニュー・フェイス
2023年に発売された当時から使用しているというYAMAHAのFG9 Rは、2024年からライブ・デビュー。
ドレッドノート・タイプのボディはアディロンダック・スプルース・トップ&インディアン・ローズウッド・サイド&バックで、ネックはマホガニー、指板やブリッジはエボニーという材構成。
また、ライブ用にAtmosfeelピックアップ・システムを追加している。これはYAMAHAのFGX5などに搭載されているシステムで、アンダーサドル・ピエゾとコンタクト・マイク、シリコン・マイクをミックスして出力してくれる。
そのサウンドについて三浦は、“LJ66 Customとは帯域が違い、ミッドに寄ってまとめてくれるんです。出来立ての状態でこういう音になっているのは本当にすごい。自分の強いピッキングにも反応してくれるし、少しずつ調整しながら自分好みに変えていって、今後も使っていきたい1本です”と語る。
カッタウェイがないため使える楽曲が限られるとのことだが、今回のライブでは、リクエストの多かったという「ひと夏の恋」や「UNION」などでその音を聴かせてくれた。
Pedalboard
基本のサウンドメイクからエフェクトまでを1台で
三浦のシンプルな足下。“ライブ・ギアとして「これ1台で大丈夫」というものを探してこれにいたった”というFishmanのTone DEQがすべてを担う。本機をとおすと“持ち上がって太くなる”そうだ。
セッティングは、アンダーサドル・ピエゾの信号を調整するために、ハイを少し下げ、ローを少し上げている。ローカットの帯域は160Hzを選択。
コーラスなどのエフェクトはあまり使うことはなく、空間系は基本的にリバーブを使用。曲によってディレイを使う際はPA側でリバーブを足してもらうそうで、“欲を言えばリバーブとディレイを独立させてほしい。それで完璧なんですけど”と語る。
また、IK MultimediaのBluetoothフット・スイッチ=iRig Blue Turnを、タブレットに表示させる譜面のページ送りに使用。