DEPAPEPEのポップなメロディを紡ぐ、徳岡慶也の最新ステージ機材

インスト・シーンを牽引し続けるデュオ、DEPAPEPEのステージ機材を紹介! 2024年8月10日に開催されたファン・クラブ・ライブ、“Acoustic Friends LIVE 〜でぱのなつやすみ〜 in Tokyo”の会場に潜入し、徳岡慶也&三浦拓也のギター&ペダルボードを撮影した。まずは徳岡が使用したアコギ&サウンドシステムを見ていこう。

撮影/文=福崎敬太

Guitars

Martin/GPCPA1 Plus

Martin/GPCPA1 Plus(前面)
Martin/GPCPA1 Plus(背面)

長く愛用する高パフォーマンス・モデル

徳岡がメインのアコギとして用意したのが、MartinのGPCPA1 Plus。カッタウェイ付きのグランド・パフォーマンス・シェイプで、ピックアップにFishmanのF1 Aura+を搭載するモダンな1本だ。

手を加えているポイントは弦高の調整くらいで、“低すぎず、高すぎず。メロディの倍音が出て、コードも弾きづらくならない”高さでセッティングしているという。

出力はピエゾの信号に振り切っているとのことで、そのためF1 Aura+側の設定では“ハイを少し絞って、ローを少し上げている”そう。

今回のライブでは「START」や新曲「foliage」を始め、全12曲を本器で奏でた。

Cordoba/GK Pro Negra

Cordoba/GK Pro Negra(前面)
Cordoba/GK Pro Negra(背面)

新曲のレコーディングで導入したエレガット

制作中の新アルバムのレコーディングで導入された、CordobaのGK Pro Negra。まだ使い始めたばかりだが、“めちゃくちゃ良いですよ! ボディは薄いですが、生鳴りも素晴らしい。ネックも握りやすい”とさっそくお気に入り。

ボディ材はトップがヨーロピアン・スプルースでサイド&バックがインディアン・ローズウッド。ファン・ブレイシングが採用されている。ネックはマホガニーで指板はエボニー。

ピックアップ・システムはFishmanのPrefix Pro Blendを搭載。その温かい音色は、この夏に新しくレコーディングしたばかりという新曲(タイトル未定)で聴かせてくれた。

“新しいアルバムではガットの音をかなり使っているんです”とのことなので、本器でのプレイが収録された新作を期待して待とう。

Pick & Capo

ピック&カポ
ピックはPICKBOYのClassic Nylon 0.88mmで、カポはG7th Performance 3 ART Capoを用意。写真上部のクリップ・チューナーはKORGのSledgehammer Custom 100

Pedalboard

徳岡慶也のペダルボード
右から、TC Electronic/G-Natural(マルチ・エフェクター)、Grace Design/FELiX(プリアンプ/ブレンダー)、KORG/DT-7(チューナー)

ピエゾの信号をビルドアップするお気に入りの1台

徳岡の足下は、空間系エフェクトとブーストを担うTC ElectonicのG-Naturalと、サウンドメイクの肝となるプリアンプ=Grace Design/FELiX、KORGのチューナーDT-7の3台。

G-Naturalではディレイとリバーブをセッティング。メロディをプレイする際に“Clean”の付点8分ディレイを味つけ程度にかけており、バッキングの際にはオフに。また伴奏ではリバーブの効きも少し薄くするそうだ。なお、リバーブのタイプは“Spring”をチョイス。

Grace DesignのFELiXはかなりお気に入りのようで、“これをつなぐだけで音がビルドアップされる”と語る。細かな調整はやり始めるとキリがないということで、“会場によってハイとローのバランスを調整するくらい”だそう。

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