楽曲のBPMを考える 『おひとり様ギタリストのための音楽制作入門』by 関口シンゴ 第16回

文=関口シンゴ イラスト=山本蛸

クリックについて

録り音はどうでしたか? イメージどおりの音になっていましたか? まずは、音が割れていたりあまりに小さ過ぎなければ合格です! 何度かくり返し録音していくと自分のセッティングが固まってくると思います。これが基本の録音方法になります。

さて、特に設定を変えていなかった場合、録音の時にクリックが鳴っていたと思います。クリックを使うかどうかは曲を録音し始める最初に決定します。

基本的な考え方としては、

ということになると思います。

アコギでソロ・ギターを自由に弾きたい、という曲はクリックなしがよさそうです。ゆっくりになったり、だんだん速くなったり、という曲はクリックがないほうが自由な表現ができます。

ただ一方で、あとでオーバーダビングをしたい場合、クリックがないとかなり難しいかもしれません。ギター2本くらいなら大丈夫かもしれませんが、もっとたくさんのギターや楽器を重ねる場合はクリックがあったほうが後々やりやすいでしょう。

それ以外の基本的なビートやドラムがある曲や、ドラムがいなくても一定のテンポで進んでいく曲、いくつも楽器を重ねたい曲はクリックを使うことをオススメします! 最初はクリックを聴きながらの演奏は急かされているような感覚があって難しいかもしれませんが、これも慣れですのでたくさんやっていくうちに自然に弾けるようになっていきます。

クリックの設定ボタン
クリックの設定ボタン

テンポを決める

クリックを鳴らしてみてちょうど良いテンポを探してみてください。プロジェクトのテンポの数字(Logicでは最初120になっています)を変化させていき、このくらいかなと思ったところがその曲のテンポになります。

この最初に設定するテンポがとても大切ですので、実際にクリックに合わせてアコギを弾いてみて納得のいくテンポを見つけてくださいね。

BPMの設定
曲のイメージに合う弾きやすいテンポを最初に設定しましょう

「Mystic (TiMT Remix)」関口シンゴ

Track List

  1. 「Mystic (TiMT Remix)」

origami PRODUCTIONS/2025年12月17日デジタル・リリース

Profile 関口シンゴ

ギタリスト、コンポーザー、プロデューサー。ソロ・プロジェクトやOvallでの活動に加え、さまざまなアーティストのサポート・ワークやアレンジ、プロデュースを行なっている。自身の最新作は、トラックメイクからギター・レコーディングまでをすべて自宅で行なったインスト作『tender』。

公式HP:https://shingosekiguchi.com/
X:https://x.com/vusik_music
Instagram:https://www.instagram.com/shingo.sekiguchi/
YouTube:https://www.youtube.com/c/ShingoSekiguchi

SNSでシェアする

アコースティック・ギター・マガジン

バックナンバー一覧へ