有名ブランド挙げてみます
Marco(以下M) まずはアコギ本体についての話だよね。ブランドの違い、形状や種類の違い、使っている木材やパーツ、いろいろあるけど……。ヨメちゃんが知っているギター・ブランドは?
ヨメちゃん(以下ヨ) よく聞く名前だと、ギブソンやフェンダー、マーティン。あとは私も使っているヘッドウェイとか、ヤマハ、タカミネあたりかな。どんなのを覚えておくと、周りの人と話しやすいのかな?
M 別に知識はなくたっていいんだけど、ヨメちゃんが言ったブランドを知っていれば、十分詳しいほうだと思うよ。ほかには国内だとK.ヤイリやモーリスとかもあるし、海外だとコリングス、テイラー、メイトンなんかもあるね。
オレの周りの人のイメージだと、アメリカ好きはギブソン、アルペジオのバランスを重視する人はマーティン好き、マーティン系が好きならK.ヤイリやヘッドウェイ、コリングスもハマる、ソロ・ギター系はモーリス、ストリート系はヤマハ、叩く奏法の人はメイトン、仕事人はテイラーっていう感じ。ただ、これは完全にオレの周りの人の話だからね(笑)! それに、オレも全然知らないものがあるくらい、ギター・ブランドはめちゃくちゃあるんだよ。
ヨ ブランドによって音や弾き心地は違うものなの?
M そうだね、個人的には全然違うと思っている。各ブランドの個性みたいなものが、たしかにあるんだよ。
ヨ よし悪しとかではなくて、キャラなんだね。
M そうそう。同じ木材を使用していても、そのメーカーごとのサウンドがちゃんとあるんだよね。このあいだ買ったギブソンのSongwriter DLX STUDIO(下写真)は、使用材的にはなんとなくマーティンっぽいのかな?っていう気もするんだけど……。

ヨ いや、間違いなくあれはギブソンの音だった!
M そうなるよね(笑)。木でできた箱に弦を張っているだけのシンプルな楽器だからこそ、わずかな仕組みの違いが音に影響するんだよ。テイラーとかだってすごくキャラが強いじゃん?
ヨ いろんな人が使ってるイメージがあるよ! ほかにはメイトンもよく聞くなぁ。
M なんていったって、トミー・エマニュエルさんが使ってるしね(笑)。オレは元々マーティンが好きだったんだけど、コリングスもすごく好みだった。ヨメちゃんは押尾コータローさんが使っているグレーベンとかを触ってみたらいい経験になりそう。
ヨ 経験だけで済むかなあ……。
M 買う!!!とか言っちゃいそうだよな(笑)。
形状の違いを知る
ヨ ブランドもいろいろあるけど、アコギにもいろんな種類があるじゃん? そういうのも知っておいたほうがいいよね?
M 書籍にはオレたちのギターを載せているから、それを見てもらいながらいろんな違いを知るといいかも。だって、まずボディの形がいろいろあるじゃない? 深いくびれのあるマーティンの000(トリプル・オー)や、くびれが小さくて大柄なドレッドノートみたいな。
ヨメちゃんのモデル(下写真①)は、000タイプで、K.カントリー(写真②)はドレッドノート・タイプだよね。ヘッドウェイの桜ギターとか、オレたちは本社でたくさん触らせてもらう機会があるけど、形ごとの違いは感じた?


ヨ たしかに、同じ時期に同じ木材で作った桜ギターでも、000タイプとドレッドノート・タイプでは全然音が違ったね!
M そうでしょ? あとはギブソンのJ-45みたいな肩の丸いやつもあるし、ニック・ルーカス・モデルのように小さいパーラー・サイズって呼ばれるものもある。
ヨ トリプル・オーとか、J-45とか、有名なモデルを覚えればいいのかな?
M たしかに、会話の中ではけっこう出てくるかもね。マーティンというとD-28やD-18、あとは000-28とかが有名なのかな。D-45っていう超ゴージャスなモデルもあるしね。
ヨ 前に持っていたマーティンのギターは?
M あれは0-18。たしかヨメちゃんは000-18と最後まで悩んでたよね。
ヨ あれ? 28と18ってのがあるの?
M そう。Dとか000とかがサイズを表わしていて、18がマホガニー・サイド&バック、28がローズウッド・サイド&バックみたいに使用材を表わしていたりする。
ヨ いっぱいあるんだねぇ……。全部覚えきれないから、どういうところから覚えていけばいい?
M そうだなぁ……まずは好きなアーティストが使っているギターのメーカーを知って、さらにそれがどのタイプの形なのか、どんな木を使っているのかを調べてみるといいかも。そういうところから、だんだんと深堀りしていくといいんじゃないかな。
『ゆる~く始める充実ギター・ライフ』ヨメトオレ

プロを目指すわけではなく軽い”趣味として”ギターを始めたい、という人のために、プロではない”ギター好き”代表として、人気YouTuberのヨメトオレが”ギターの楽しみ方”を教えてくれる1冊。
“ギターの選び方”は”見た目が好きかどうかが重要”、”ビビッときたら通販でギターを買っちゃっても良いじゃん!”など、プロ・ギタリストや講師ではないからこそ、自然体なギターとの付き合い方を教えてくれます。