オーディオ・インターフェースの種類 『おひとり様ギタリストのための音楽制作入門』by 関口シンゴ 第7回

文=関口シンゴ イラスト=山本蛸

形状の種類

オーディオインターフェースを形状別に3種類に分類してみます。

1. 卓上型

デスクの上に設置して使う一番ポピュラーな形で僕もこのタイプを使用しています。

ハード・カバーの書籍くらいのサイズが多く簡単に設置できるので、これから宅録を始めたい人にはぴったりだと思います。

2. ラック型

ラック型は高音質でチャンネル数が多いのが特徴。

ただ比較的高額で取り付けるためのラックケースも必要なので、初心者にはハードルが高いかもしれません。レコーディング・スタジオにあるのはこのタイプ。

3. ポータブル型

近年より持ち運びが楽な機種が増えてきました。小型でどこでも気軽にレコーディングができます。ただこのコラムのテーマはあくまで“宅録”なので、PCを使ってじっくりレコーディングするには不向きかもしれません(本体が軽いが故にデスク上ではすぐに動いてしまって作業がしにくいことがあります)。

ということで僕のおすすめは“卓上型”です!

Focusrite/Clarett 2 Pre USB
フォーカスライト(Focusrite)というメーカーの卓上型オーディオ・インターフェース、Clarett 2 Pre USB

接続の種類と電源

PCとの接続方法は、ネットでその製品の仕様などを見ると“USB端子”や“Thunderbolt端子”などの表記があると思います。

以前はThunderbolt接続がデータが高速で良いとされていましたが、最近はUSBも高速化してきました。特に初心者向けのモデルはUSB接続が多いので問題なく使えるでしょう。一応ご自分のPCの入力ポートはチェックしましょうね(USBにもいろんな規格があるので)!

また電源は外部アダプターが付属するモデルもありますが、最近はUSBを通じてPCから電源が供給できる“バスパワー駆動”のものが主流になってきています。

こちらはUSB(Type-C)接続。バスパワーでもアダプターからでも電源供給出来るモデルです。
こちらはUSB(Type-C)接続。バスパワーでもアダプターからでも電源供給できるモデルです

次回はオーディオ・インターフェースのチャンネル数などを見ていきます。

「Southern Street (DLJ Remix)」関口シンゴ

Track List

  1. Southern Street (DLJ Remix)

origami PRODUCTIONS/2025年8月27日デジタル・リリース

Profile 関口シンゴ

ギタリスト、コンポーザー、プロデューサー。ソロ・プロジェクトやOvallでの活動に加え、さまざまなアーティストのサポート・ワークやアレンジ、プロデュースを行なっている。自身の最新作は、トラックメイクからギター・レコーディングまでをすべて自宅で行なったインスト作『tender』。

公式HP:https://shingosekiguchi.com/
X:https://x.com/vusik_music
Instagram:https://www.instagram.com/shingo.sekiguchi/
YouTube:https://www.youtube.com/c/ShingoSekiguchi

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