フォルティア 『行ってみよう! クラシック・ギターが買えるお店。』

クラシック・ギターが買えるショップをご紹介! 長野県須坂市に店舗を構えるフォルティアは、他と一線を画する試奏環境で貴重なモデルを吟味できる、ギター・ファンなら旅をしてでも訪れたい場所。

【PR】取材/文=鈴木伸明 ※本記事はアコースティック・ギター・マガジンVol.105にも掲載されています。

フォルティア

店舗外観

世界的名器のサウンドを体感できる! 小ホールも備えた信州随一のショップ

古い商家や土蔵が残る“蔵のまち”長野県の須坂市に店舗を構えるフォルティア。2011年に創業したこのショップは、店主の山岸順一氏の目利きによる高級クラシック・ギターのみを取り扱っていることが最大の特徴だ。

 “この場所はもともと実家でした。立て続けに家族が亡くなり、東京の仕事を辞めて、こちらに戻りました。IT業界にいたのですが、忙しくて25年ぐらいギターから離れており、50歳の時に再びギターを弾くようになって、一生の1本と思ってマヌエル・ベラスケスを買ったんです。そうしたらほかのギターも欲しくなってしまって(笑)。

 最初は試奏させてくれなかったショップも、足繁く通ううちに、入荷の情報を教えてくれるようになって。ギターを購入するかどうかは、耳で覚えた感覚を頼りにするしかない。自分の判断基準を持っていないといけないんです”。

お店にはロベール・ブーシェ(1973)、エルナンデス・イ・アグアド(1965)、ハウザー2世(1967)、イグナシオ・フレタ・エ・イーホス(1966)、マヌエル・ベラスケス(1952)といった世界的な名器の数々が展示されており、それらは試奏することも可能だという。

 “飾っておくだけだったら博物館でいい。音を出してなんぼというのが楽器の価値だと思うんです。本物の音を知ってもらいたい。耳を肥やして、自分に合った楽器選びをしてもらいたい。大金を払うんですから、心ゆくまで弾いてもらって、こんな音もあるということを知ってほしいんです”。

敷地内には“夢奏庵”という小ホールがあり、定期的にコンサートが開催されているという。

 “音楽好きを増やさないと音楽家が食べていけないと思って始めました。コンサートのターゲットは50代後半の世代です。お孫さんが音楽をやりたいと言ったらスポンサーになってあげてください、と。遠回りですけど、音楽好きを増やすために続けています。本物の音楽を知ってほしいから、演奏家は一流を呼びたい。ギターだけでなく、リコーダーの四重奏、フラメンコなどの演奏会も開催してきました”。

このホールでギターの試奏をすることも可能だという。鳴りのよい大きなスペースでギターを弾けるのは、非常に大きなメリットと言えるだろう。

 “価値のわかる方に名器を引き継いでほしいんです。お店のもうひとつのポイントは宿泊できること。2階はゲストハウスになっています。都内から有名なミュージシャンを呼ぶことができるのは、ウチに泊まってもらっているからなんです。ちょっと弾いただけでは楽器の良さはわからない。ゆっくりと時間をかけて、ここで本物の楽器の良さを体験してもらいたいです”。

ギター愛に溢れた店主との会話も楽しい時間になるはずだ。クラシック・ギター・ファンであれば旅をしてでも訪れる価値が十分にあるショップと言えるだろう。

ロベール・ブーシェ、エルナンデス・イ・アグアド、ハウザー2世、イグナシオ・フレタ・エ・イーホスといった世界的名器が並ぶギャラリー
注目したいのは、1962年モデル・チェンジ前(松)、1966年MTスタンプ(レッド・シダー)、1985年(松)とホセ・ラミレス3世の年代の異なる3本、いずれも逸品
夢奏庵
敷地内にはホールが併設されており、コンサートやイベントが開催されている。ギターの試奏も可能で、響きを確認できる

SHOP INFORMATION

アコースティック・ギター・マガジンVol.105
『ガット・ギターのある暮らし。』

SNSでシェアする

アコースティック・ギター・マガジン

バックナンバー一覧へ