Fコードの構成音と押さえ方
FコードはF(ファ)、A(ラ)、C(ド)の3音から成り立っています。
バレー・コード(※)としての押さえ方は、1〜6弦の1フレットを人差指でセーハ(まとめて押弦/1弦:F、2弦:C、6弦:F)、3弦を中指で2フレット(A)、4弦を小指で3フレット(F)、5弦を薬指で3フレット(C)となります。ルートは6弦のFです。
※バレー・コード:1本の指で複数の弦を押さえるバレー(=セーハ)を用いたコード
Fコードの攻略法
ポイント①|人差指の側面を使う
1フレットのセーハは、人差指の側面で押さえるイメージで押弦しましょう。指の腹で押さえてしまうと、関節の溝の部分に弦が入って、うまく押さえられない場合があります。
また、押さえるべきは1〜2弦と6弦の3本なので、力を入れるポイントもその3点に絞るイメージで弦を押さえることが重要です。
ポイント②|親指の位置は2フレットの真ん中くらい
ネックを支える親指の位置は、各指の押さえる力を均等に支えられる、2フレットの真ん中あたりに置くと良いでしょう。
さらなる微調整として、まずFコードの形を作り、親指の位置を動かしながら、押弦しやすい位置を探ってみて下さい。
ポイント③|フレットの近くを押さえる
弦を押さえる場所は、フレットに近い位置になるように意識しましょう。
フレットから遠くなるにつれて、押弦するために必要な力が増していきますので、フレットの近くを押さえることで、より小さな力で押弦することができます。
ポイント④|指をしっかりと立てる
中指〜小指は、なるべく指の先端で弦を押さえ、指板の面に対して指が垂直に近くなるように意識をしましょう。
特に小指が寝てしまい、3弦がミュート(消音)されてしまうことが多いです。その時は、手首をグイッとネックに回り込ませ、押弦する角度を直角に近づけてみて下さい。
ポイント⑤|毎日3分押さえてみる
ギターを始めて1日目にFコードを一気に10時間練習したところで、押さえられるようにはなる人は多くありません。
それよりも、1日3分だけでもFコードを押さえる練習をすれば、ほとんどの人が1〜2週間もあればなんとなく音が鳴るくらいにはなると思います。
さらにきれいに鳴らすために、もう少し時間を要するかもしれませんが、重要なのは“慣れ”ですので、あまり時間を置かず、定期的に練習するようにしましょう。
ポイント⑥|必ずできると信じる
ギターを続けて1年経ってもまだFコードが弾けない、という人はほとんどいません。つまり、誰でも必ずFコードは弾けるのです。
“今日はまだ弾けないか〜”くらいの気持ちでいれば、どこかで急に“あ、弾けてる!”となる日がきます。
その日を信じて、諦めずにチャレンジしてみて下さい!
今すぐに弾けるようになりたい人へ〜セーハは“一旦”諦めよう
どうしてもきれいに音が鳴らない、でもすぐにFコードを鳴らしたい! という人には、ふたつの方法を教えます。
まずひとつは、親指で6弦1フレットを押さえることで、セーハをせずにFコードを押さえる方法です。
Cコードを押さえるフォームに近く、難易度はぐっと下がるはずです。
さらにもうひとつは、Cコードなどが押さえることができれば超簡単な、3本を押さえるだけでOKのFコード。
4弦3フレットがF(ルート)、3弦2フレットがA、2弦1フレットがCと、しっかり3和音が鳴っているので、立派なFコードとして使えます!