弦交換にチャレンジ!|アコギ初心者のためのゼロチャレ!:第33回

“これさえ知っていればアコースティック・ギターがプレイできる”というノウハウを、取り組みやすい順に紹介する『ゼロからチャレンジ! アコギ』を項目ごとにお届け。今日は、弦交換の手順をマスターしましょう!


ギターに張られている弦は消耗品です。錆びてきたり切れてしまったら、新しい弦に交換しましょう。手順を覚えてしまえば、自分でも簡単にできるようになりますよ!

準備するもの

ニッパー

ニッパー
写真のような通常のニッパーでも問題ありませんが、ペグに巻いた弦を根本から切りやすいエンドニッパーと呼ばれるものもあります

交換用の弦

交換用の弦
アコースティック・ギター用の弦を用意しましょう。交換用の弦は、6本セットで売っています。1本ずつ売っているものもあります

ピン抜き(ワインダー一体型)

ピン抜き(ワインダー一体型)
ワインダーはペグを回す道具です。写真右上の部分にペグを差し込み、右側の取手部分でぐるぐると回します

弦の太さ(ゲージ)とは?

太さ(ゲージ)にも種類がありますが、はじめは<012〜054>程度のセットが扱いやすいのでお薦めです。

1弦2弦3弦4弦5弦6弦
エクストラ・ライト・ゲージ010014023030039047
ライト・ゲージ012016025032042054
ミディアム・ゲージ013017026035045056
ヘヴィ・ゲージ014018027039049059

Hint! 弦の捨て方

弦は不燃物になります。自治体のルールを守って、マナーよく捨てましょう。缶や丈夫な袋に入れて、第三者がケガをしないように気を使うことも大切です!

弦の捨て方

弦交換の手順

ペグから弦をはずす

ペグから弦をはずす

ペグをゆるめて、弦を軸からはずします。弦の先は尖っているので、目や指を傷つけないように気をつけましょう。

ブリッジから弦をはずす

ブリッジから弦をはずす

ブリッジで弦を固定しているブリッジ・ピンを、専用のピン抜きを使って、テコの原理で抜きます。弦をはずしたら、このタイミングでブリッジ周りや指板をクリーニングしておきましょう。

新しい弦をセットする

新しい弦をセットする

新しい弦のボールエンド側をブリッジに入れ、図のようにブリッジ・ピンで固定します。しっかり入っているか、弦を引っぱるなどして確認しておきましょう。

ペグに巻きつける

ペグに巻きつける

弦の先をペグの穴に通します。続いて12f上で5〜8cm程度の遊びを持たせてから、弦を軸に巻いていきます。まずは6弦から1弦の順で作業をしていきましょう。


1. 1周目は、弦の先が下にくるように巻きます。

1周目は、弦の先が下にくるように巻きます。

2. 2周目は、弦の先が上にくるように巻きます。

2周目は、弦の先が上にくるように巻きます。

3. 3周程度巻いて、弦がピンと張れていればOK!

3周程度巻いて、弦がピンと張れていればOK!

チューニングをして、余った弦を切る

チューニングをして、余った弦を切る

6本すべての弦をペグに巻きつけたら、チューニングをしましょう。新品の弦は不安定なので、弦をひっぱったり鳴らしたりして馴染ませるのもポイントです。全弦チューニングができたら、ペグの先の余っている弦を、ペグの穴から5mmくらいの部分で切ります。

Hint! 左右のペグで、巻く方向が逆になる

6弦〜4弦と3弦〜1弦では、ペグに巻いていく方向が逆になります。どちらも内側から外側に巻かれていくので、方向に注意しながら進めましょう。

ペグを巻く方向

SNSでシェアする

アコースティック・ギター・マガジン

バックナンバー一覧へ