ソロ・ギターの登竜門=“Morris FingerPicking Day 2025”をレポート

モリダイラ楽器が主催する“Morrisフィンガーピッキング・デイ2025”が、3月29日に横浜は赤レンガ倉庫1号館ホールにて開催された。例年以上にハイレベルな戦いとなった今回の模様をレポートしていこう。

撮影:ashtei

日本のフィンガースタイル・シーンの成熟度を証明

2001年から始まった“モーリス・フィンガーピッキングデイ・コンテスト”。伍々慧(2004年)、わたなべゆう(2006年)、田中彬博(2007年)、西村歩(2008年)、井草聖二(2009年)、豊田渉平(2012年)、エバラ健太(2015年)、西村ケント(2017年)ら現在も現役プレイヤーとしてバリバリ活躍しているギタリストを輩出し、まさにソロ・ギターの登竜門と呼べるコンテストとなった。

2025年は観客動員数272名が見守る中、コンテスト出場者20名で演奏を競い合い、最優秀賞は坂本佳祐が、優秀賞は森田こーよーが受賞という結果に。坂本は楽曲賞&オーディエンス賞の3冠、森田はオリジナル・アレンジ賞の2冠とふたりに票が集まったが、韓国&中国の海外勢5名を含む、個々の実力は例年以上にハイレベル。

そんな中、一昨年アコースティック・ギター・マガジン賞、昨年優秀賞を獲得した坂本佳祐が、完璧なパフォーマンスを披露した。作曲・アレンジ・演奏の表現力、そしてコンテストで勝つための選曲など、すべての面で上まわるプロフェッショナルと言える実力で制し、最優秀賞を獲得。

坂本佳祐
最優秀賞を受賞した坂本佳祐

近年は海外勢に最優秀賞を持っていかれることが続いていたが、日本のフィンガースタイル・シーンの成熟度を証明してくれた。今後の彼の活躍が楽しみだ。

受賞結果

最優秀賞&楽曲賞&オーディエンス賞
坂本佳祐

坂本佳祐

優秀賞&オリジナル・アレンジ賞
森田こーよー

森田こーよー

TAB賞
上手浩一郎

上手浩一郎

アコースティック・ギター・マガジン賞
花実茜音

花実茜音

アコースティック・ギター・ブック賞
Siwoo Lee(リー・シーウー)

Siwoo Lee

Guest Liveにはエバラ健太、岡崎倫典、打田十紀夫、井草聖二が出演

ゲスト・ライブ
左からエバラ健太、岡崎倫典、打田十紀夫、井草聖二

詳細はこちらへ!
https://www.morris-guitar.com/information/2025/0404_01.html

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