繰り返しの美学〜グルーヴが生まれる場所|アコギ上達100の裏ワザ:第90回

アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!


グルーヴを知るには
➡ひとつのグルーヴが繰り返されて曲のグルーヴが生まれることを理解せよ

ここでは、具体的なグルーヴの作り方の正解は書いていません。なぜなら、グルーヴは作ろうと思って作れるものではないからです。

リズム・キープの練習をして、リズム・キープできるようになった人が、音符の存在を重視してプレイした結果、自然に生まれるものがグルーヴなのです。それは複数でもひとりでも同じです。自分(たち)なりの“間”というものが、“勘”ではなく、的確に自分の望んだ瞬間瞬間で表現されて、あるとき“生まれる”のです。

また、音楽の心地良さには“繰り返しの美学”というものがあります。1個のフレーズの“単体グルーヴ”=“心地良いリズム”が繰り返され、そこに変化が加わることで、曲の中での“時間としてのグルーヴ”が生まれます。

加えて、他のセクションに行ったあと、さっき弾いたフレーズに戻ったときに感じる“元に戻る心地良さ”というものが、ある種“里帰り”のような安心感を生むのです。

イラスト
アコギ上達100の裏ワザ

著者プロフィール

いちむらまさき

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

著作に『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)など。

◎公式サイト:https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki

SNSでシェアする

アコースティック・ギター・マガジン

バックナンバー一覧へ